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アスレティックトレーナーを目指す学生・指導者必読のテキストシリーズ新定番!基礎から臨床医学をコンパクトに解説!!

新刊

アスレティックトレーナー専門基礎科目テキスト  1

運動器の機能と構造

スポーツ動作の機能解剖

カバー写真
  • 監修:河野一郎(筑波大学名誉教授)
  • 監修 片寄正樹(札幌医科大学教授)
  • 編集:小林寛和(日本福祉大学教授)
  • 編集 小柳好生(常葉大学教授)
  • 編集 宮川俊平(筑波大学教授)
  • A4判・256頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-5196-0
  • 2024年3月26日発行
定価 4,400 円 (本体 4,000円 + 税10%)
あり
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正誤表

内容

序文

主要目次

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの教育カリキュラム改訂に準拠し,その基礎科学に関する内容を補足する教科書シリーズの第1巻.JSPO-AT資格受験を目指す方,また,スポーツ系大学・専門学校で学ぶ初学者,アスレティックトレーナー等関連資格者を対象としている.
第1巻では,アスレティックトレーナーの活動の基盤となる運動器の機能と構造に関する基礎的内容について解説.
①活動の実践場面を意識し,代表的なスポーツ動作を取り上げ,その動作に関係する各部位の運動学と解剖学を「トップダウン方式」で解説した内容であること.
②各種スペシャルテストやエクササイズにおける運動学的,解剖学的な意味と考え方を例示し,基礎知識を実践に応用するための理解を導く内容であること.
を特徴とする.
特に,各種テストやエクササイズでは,写真と解剖図を組み合わせてそのメカニズムが容易に理解できることを目指しており,初学者でも理解しやすい1冊である.
「運動器の機能と構造 スポーツ動作の機能解剖」序文

 わが国のスポーツにおける取り組みの幅とレベルは,年々変化してきています.そのようなスポーツの多様化,高度化に伴い,わが国ではトレーナーが支援・指導する対象と内容も拡がりをみせています.日本を代表する選手やプロスポーツ選手などのトップレベルのプレーヤーに限らず,学校・大学等の運動部活動や,レクリエーション,健康増進など様々な目的をもってスポーツ活動に取り組む人々を対象として,目的に応じた幅広い要望への対応が必要とされつつあります.
 スポーツ活動を支える医・科学スタッフの立場としてのトレーナーの活動は,スポーツドクター,スポーツ指導者など,関係する他職種との連携のうえに成り立っており,関係職種が専門とする知識・技能について,互いに深く理解したうえでの実践が求められます.そのなかでトレーナーが専門性を発揮する,「スポーツ動作」をみて,対応する,といった場面で求められる知識は,活動の中核をなすものとして大切な位置づけとなってきます.
 そこで本書は,トレーナーが修得すべき専門的知識の基礎,基盤となる運動器の機能と構造に関して,スポーツ動作を捉え分析することと関連づけて学ぶことを意識した構成とし,次の1~6に示す構成を基本として,対象とすることが多い身体部位について解説しています.
1.スポーツ動作における身体各部位の主要な役割
2.運動学の要点
3.運動に関与する組織
4.各種検査・スペシャルテストの意味
5.筋の走行と機能
6.主要なランドマークとその確認
 スポーツ動作を柱として,「動作を構築する運動器の機能と構造」という視点をもって,運動器に関する基礎知識をスポーツ現場での実践に応用していくために必要な内容を取り上げています.さらにスポーツ動作の代表例を示して,その動作の仕組みと,遂行にあたっての各部位の運動学と解剖学について解説しています.また,各種スペシャルテストやエクササイズに関しては,方法の理解のみでなく応用範囲を拡げていただけることを意識して,代表例を取り上げて運動学,解剖学に基づいた解説を加えております.

 各項目において,日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)としての活動経験が豊富で,当該部位の機能と構造に詳しい先生方に,実践的経験からも重要と考えられる点を強調して執筆していただいており,皆様の学びを進めていくうえで,的確で充実した内容が網羅された一冊になっております.
 この一冊が,このシリーズが,JSPO-AT を目指す方々はもちろんのこと,スポーツに取り組む対象者へのアスレティックトレーニングや,また医療サービスの提供を実践している皆様の日頃の活動に役立てていただけることを願います.
 末筆ながら,日常の業務でご多忙の中,本書の執筆にご協力いただいた28名の先生方,企画・編集に携わっていただいた文光堂の関係諸氏に感謝の意を表します.

 2024年3月
 日本福祉大学健康科学部教授 小林寛和
第1章 スポーツ動作と運動器の機能と構造
 1.スポーツ動作と運動器の機能と構造を学ぶにあたって
 2.アスレティックトレーナーが有するべき運動器の機能と構造に関する知識

第2章 頭頚部・体幹の機能と構造
 1.頭頚部・体幹の関与が大きいスポーツ動作
  1 総論
  2 スポーツ動作の仕組み
 2.頭頚部
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認
 3.体幹
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認

第3章 上肢の機能と構造
 1.上肢の関与が大きいスポーツ動作
  1 総論
  2 スポーツ動作の仕組み
 2.肩甲帯・肩関節・上腕部
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認
 3.肘関節・前腕部
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認
 4.手関節・手指
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認

第4章 下肢の機能と構造
 1.下肢の関与が大きいスポーツ動作
  1 総論
  2 スポーツ動作の仕組み
 2.骨盤帯・股関節・大腿部
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認
 3.膝関節
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認
 4.下腿部・足関節・足部
  1 運動学の要点
  2 運動に関与する組織
  3 筋の走行と機能
  4 主要なランドマークとその確認

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