TOPページへ

スポーツ外傷・障害のアスレティックリハビリテーションの定番書,待望の改訂!

スポーツ外傷・障害の理学診断・理学療法ガイド第2版

カバー写真
  • 編集:臨床スポーツ医学編集委員会
  • B5判・602頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-5182-3
  • 2015年5月15日発行
定価 7,700 円 (本体 7,000円 + 税10%)
あり
在庫
電子版販売サイト

上記の電子版販売サイトのボタンをクリックすると,外部のサイトに移動します.電子版の購入方法は各販売サイトにてご確認ください.

内容

序文

主要目次

月刊『臨床スポーツ医学』2001年(Vo.18)臨時増刊号の増補版として刊行し,スポーツドクター,理学療法士,トレーナーから絶大な支持を得た初版の刊行(2003年)から12年,運動器の機能解剖と理学的診断評価を重視した構成を継承しつつ,全項目の内容のアップデートと図表の一新を行いました.さらに読みやすく,わかりやすくなった本書は,初学者から現場で活躍する経験者まで,アスレティックリハビリテーションに必要な知識を整理するために最適な一冊です.
☆図版50点,表組87点,モノクロ写真334点
第2版序文

 2003年に『スポーツ外傷・障害の理学診断・理学療法ガイド』を発行して以来12年が経過した.この間のスポーツ医学の進歩は目覚ましく,これまで経験的に行われてきたさまざまなトレーニングやコンディショニング,スポーツ外傷や障害の予防プログラム・術後プログラムなどについても多くのエビデンスが加わった.一方,2020年に東京オリンピック,パラリンピックが開催されることも決定し,スポーツ医学に対する期待がますます大きくなっている.“スポーツ外傷・障害の理学診断・理学療法”についても,ここでもう一度エビデンスに則って,正しく,効果的な方法を確認しておくことが大切である.
 臨床スポーツ医学編集委員会では,前回の『スポーツ外傷・障害の理学診断・理学療法ガイド』をもう一度見直し,今回第2版を発行することとした.本書は大きく4つの章で構成されている.まず第I章は「運動器の機能解剖」である.身体各部位の構造とその機能を十分に理解することは運動器疾患を診断し,理学療法を行ううえで,最も基礎的かつ重要な知識である.本章では頚部から足趾部まで身体各部位の機能解剖をそれぞれの専門家がわかりやすく解説する.第II章は「診断・評価のための基本テクニック」である.画像診断が発達した今日においても,理学診断は最も確実で重要な診断法であり,また治療効果を判定するうえでも重要な検査方法である.本章では,身体各部位の運動器疾患に対する理学診断の方法や補助診断法について,写真や図を多用してわかりやすく解説する.
 第III章は「各疾患に対する理学療法」である.スポーツ外傷や障害は全身に及び,実に多種多様である.積極的に運動をすべきものもあるし,ある程度の安静・加療が必要なものもある.そのひとつひとつの疾患について,理学療法の具体的な方法を理論的根拠に基づいて解説する.第IV章は「競技復帰直前のトレーニング」である.日常生活への復帰と異なり,スポーツへの復帰には競技種目や競技レベルによって,復帰のために要求される能力が大きく異なる.持久系の競技と瞬発系の競技,筋力系の競技と柔軟系の競技ではトレーニングメニューも大きく変える必要がある.本章では競技復帰の条件と最終段階で行うべきトレーニングについて,それぞれの競技種目についてのスポーツ医学に精通した専門家が競技種目別に解説する.さらに,付録として全身の関節可動域の計測方法,全身の徒手筋力検査法,そして全身の神経分布や筋の解剖についての図解を掲載し,視覚的に理解しやすいように工夫した.
 本書がスポーツ医学に携わる医師,理学療法士,アスレティックトレーナー各位,またはこれからそれを目指す研修医や学生諸君すべてにとって,さまざまなスポーツ現場で活用できる書になることを期待する.

平成27年5月
臨床スポーツ医学編集委員会
I 運動器の機能解剖
 1 頚部・胸部
 2 腰 部
 3 肩関節・上腕部 
 4 肘関節・前腕部 
 5 手関節・手指部 
 6 股関節 
 7 大腿部 
 8 膝関節 
 9 下腿部 
 10 足関節 
 11 足部・足趾部 
II 診断・評価のための基本テクニック
 1 頚部・胸部
 2 腰 部 
 3 肩関節・上腕部 
 4 肘関節・前腕部 
 5 手関節・手指部 
 6 股関節 
 7 大腿部 
 8 膝関節 
 9 下腿部 
 10 足関節 
 11 足部・足趾部 
III 各疾患に対する理学療法
【体幹・股関節】
 1 バーナー症候群 
 2 頚椎椎間板ヘルニア 
 3 腰椎椎間板ヘルニア 
 4 腰椎分離症・すべり症 
 5 脊柱機能不全による腰部障害 
 6 鼠径部痛症候群 
 7 Femoroacetabular impingement(FAI)
【肩関節】
 1 肩関節脱臼―初回例 
 2 反復性肩関節脱臼―術後例 
 3 肩鎖関節脱臼 
 4 肩関節唇損傷(SLAP 損傷) 
 5 野球肩―インピンジメント症候群 
 6 鎖骨骨折 
【肘関節】
 1 尺骨神経障害 
 2 野球肘 
 3 テニス肘 
 4 肘関節脱臼 
【手関節・手指部】
 1 橈骨遠位端骨折 
 2 三角線維軟骨複合体(TFCC) 損傷 
 3 舟状骨骨折 
 4 槌 指 
 5 母指MP 関節尺側側副靱帯損傷 
 6 skier’s thumb 
【大腿部・膝関節】
 1 大腿部肉ばなれ 
 2 半月板損傷―縫合例 
 3 前十字靱帯損傷 
 4 内側側副靱帯損傷 
 5 後十字靱帯損傷 
 6 Osgood-Schlatter病 
 7 ジャンパー膝 
 8 膝離断性骨軟骨炎 
 9 膝蓋骨脱臼・亜脱臼 
 10 膝前部痛 
【下腿部・足関節】
 1 シンスプリント 
 2 脛骨跳躍型疲労骨折 
 3 慢性下腿コンパートメント症候群 
 4 アキレス腱断裂 
 5 アキレス腱症・アキレス腱周囲炎
 6 足関節脱臼骨折 
 7 足関節内反捻挫 
 8 陳旧性足関節外側靱帯損傷 
 9 足関節インピンジメント 
【足部・足趾部】
 1 距骨下関節不安定症 
 2 距骨骨軟骨障害 
 3 扁平足障害 
 4 足底腱膜炎 
 5 Jones 骨折 
IV 競技復帰直前のトレーニング
 1 サッカー 
 2 野 球 
 3 バスケットボール 
 4 バレーボール 
 5 スキー 
 6 スケート 
 7 陸上―長距離 
 8 陸上―短距離 
 9 水 泳 
 10 体 操 
 11 テニス 
 12 ラグビー 
 13 アメリカンフットボール 
 14 柔 道 
 15 レスリング 
付録1 関節可動域計測 
 資料 関節可動域表示ならびに測定法 
付録2 徒手筋力検査法 
付録3
 I.皮膚の分節状神経支配と末梢性皮膚神経支配
 II.全身の骨格と筋(前面)
 III.全身の骨格と筋(後面)
 IV.上肢の筋
 Ⅴ.腹部・背部の筋
 VI.下肢の筋
 VII.前腕近位1/3の横断面
 VIII.上腕中央部の横断面
 IX.大腿中央部の横断面
 Ⅹ.下腿近位1/3の横断面
和文索引
欧文索引