パリス・アプローチの全体像を2編で世に問う,リーズニングに基づく徒手療法!
パリス・アプローチ 腰,骨盤編
評価と適応
内容
主要目次
パリスは弟子である著者・佐藤に次のように説いている.「解剖・運動学を基礎として患者の機能不全(異常)を治療することを強調しているのが私の考えです.」「病気・機能不全(異常)の原因を治療することが,病気・疼痛を治療するより重要なことです.それが私の考えです.徒手療法は単独で使用するよりも,運動・患者教育と組み合わせることで効果が出るものです.その結果,患者の生活の質を再獲得・維持・向上させることができると考えています.」(Stanley Paris博士より本書刊行に際しての著者,佐藤友紀へのメッセージより.本書に収載)
本書は,2編からなる『パリス・アプローチ』の第1弾となる「腰,骨盤編」.パリスの徒手療法を,著者であるパリスの愛弟子が解説した本邦初のテキスト.手技を中心にするパリスの徒手療法は本邦にも紹介されているが,本書では,パリス・アプローチは運動学,解剖学を基礎とした評価があり,それに基づく手技の適応があることを説いた実践書.理学療法士必読の1冊.
☆図版152点,表組83点,写真85点
1.はじめに
1.はじめに
2.機能不全の分類
2.評価
1.疼痛評価
2.初期観察
3.問診(病歴聴取)
4.構造評価
5.自動運動
6.触診
3.脊柱マニピュレ-ション
1.マニピュレ-ションの定義
2.マニピュレ-ションの分類
3.適応時期
4.マニピュレ-ションの効果
5.手技の紹介
第II章 症候群と管理
1.症候群と管理
1.はじめに
2.腰痛についての一般的理解
2.症候群の実際
1.椎間関節機能不全
2.靱帯弱化
3.不安定性
4.椎間板機能不全
第III章 仙腸関節・疼痛と徒手療法
1.仙腸関節の評価・治療について─基礎─
1.はじめに
2.解剖
3.仙腸関節の運動学
4.仙腸関節機能不全の性差
5.基本的検査
6.基本的マニピュレ-ション
7.症候群
2.疼痛と徒手療法(マニュアルセラピー)
1.はじめに
2.疼痛は変化しやすい
3.客観的評価・所見を軽視することで起こり得る“苦痛suffering”
4.疼痛の程度以上の行動障害
5.理学療法士がおこなうべきこと
第IV章 徒手療法(マニュアルセラピー)の歴史
1.徒手療法(マニュアルセラピー)の歴史
1.摘要
2.歴史
3.現代
4.まとめ
索引