病理医に必要な感染症の知識とは?実際の診断に役立つ内容を厳選して解説!
病理と臨床 2018年臨時増刊号(36巻)
感染性疾患の病理
内容
主要目次
A.感染症に関する考え方
1.結核菌感染および肺炎球菌感染に対する免疫応答機構
2.日和見感染症
3.臓器移植と感染症
B.感染症関連の諸法令と疾病のモニタリング
1.関係法令と策定の手続き
2.疫学とモニタリング
C.感染防御
1.実験動物などの感染症
2.バイオテロ
3.感染防御:日常業務におけるバイオハザード対策
D.微生物検査室で行われている同定の現状と進歩
1.わかりやすい分類学
2.抗菌化学療法入門
3.病原体培養検査の現状
4.臨床検体を用いた免疫血清学的あるいは遺伝子学的同定の現状
5.次世代シークエンサーを用いた感染症診断の最新事情
6.質量分析法を用いた微生物の迅速同定検査
7.切片上からの病原体同定方法
第2部 感染性疾患の病理
A.中枢神経領域
1.Creutzfeldt-Jakob病(プリオン病)
2.進行性多巣性白質脳症
B.循環器領域
1.感染性心内膜炎
2.ウイルス性心筋炎
C.頭頸部領域
1.悪性外耳道炎
2.口腔カンジダ症
3.骨粗鬆症治療薬を中心とした薬剤関連顎骨壊死:病理診断の要点とその発症機序
4.齲蝕および歯周病に関連する細菌と感染症
5.鼻副鼻腔真菌症,特にアレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎
D.呼吸器感染症
1.ウイルス性肺炎
2.細菌性肺炎
3.肺真菌症
4.結核症と非結核性抗酸菌症
E.皮膚科領域
1.Merkel細胞癌とMerkel細胞ポリオーマウイルス
2.HHV-8が関与する皮膚の腫瘍および腫瘍様病態
3.水疱性・膿疱性疾患と鑑別が必要な皮膚浅在性感染症
4.マラセチア保菌ないし感染の意義
5.白癬の診断および病理組織像
F.上部消化管領域
1.食道感染症/感染性食道炎
2.ヘリコバクター胃炎─H.pyloriと胃non-H.pylori Helicobacter(NHPH)感染について─
3.免疫不全患者のサイトメガロウイルス感染
G.下部消化管領域
1.腸管スピロヘータ症の診断と臨床的意義
2.クロストリジウム・ディフィシルによる偽膜性大腸炎
3.アメーバ赤痢の現状
H.肝胆道系領域
1.敗血症剖検例での肝病理,有意な所見は何か?
I.骨・軟部組織領域
1.壊死性筋膜炎,劇症型A群溶血性レンサ球菌感染症
J.内分泌領域
1.忘れてはならないWaterhouse-Friderichsen症候群(副腎卒中の意義)
K.婦人科・乳腺領域
1.Human papillomavirus(HPV)感染症と細胞診断
2.肉芽腫性乳腺炎とCorynebacterium kroppenstedtii
3.絨毛膜羊膜炎(CAM)
L.血液・リンパ網内系領域
1.ウイルス関連血球貪食症候群
2.熱帯熱マラリア
M.腎臓・上下部尿路領域
1.BCG治療に関連する腫瘍様の肉芽腫性尿路疾患
2.重篤なグラム陰性桿菌による気腫性腎盂腎炎
3.Fournier壊疽
N.人獣共通感染症
1.エキノコックス症
2.ブタレンサ球菌感染症
O.新興・再興感染症
1.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の病理
2.先天性ジカウイルス感染症
3.性感染症─梅毒を疑うべき事例および病理学的診断法
4.肺外結核:対処法と特徴─特に縦隔リンパ節結核について
5.節足動物刺症─特にマダニ虫刺症の検体の取り扱い
6.狂犬病
7.病理医がコミットできる寄生虫疾患の診断
P.世界で問題となっている感染症と輸入感染症
1.インフルエンザ,SARS,MERS
2.輸入感染症
3.HIV感染症
索引