筋力増強運動の知識とスキルを向上させ,最良の方法を探求する理学療法士必携の書!
明日の運動療法を磨く理学療法プラクティス
こだわり抜く筋力増強運動
内容
序文
主要目次
本MOOKは,理学療法士を目指す学生から若手5年目までの幅広い読者を対象に有用な内容を提供し,理学療法士のスキルアップに役立つシリーズとなっております.「こだわり抜く筋力増強運動」は,私が初めて編集作業を担当したこともあり,特別な思い入れがあります.
特に本書では,「筋力増強運動」と「筋力トレーニング」の2つの概念を定義し,筋の量的側面と質的側面の両方を重視することで,筋機能向上のための最適な方法を解説しています.また,臨床経験豊富な理学療法士によって執筆されており,PART Ⅰでは筋力増強運動をする前に押さえておくべき基礎知識が,PART Ⅱ~ PART Ⅵでは各領域における筋力増強運動のエビデンスから筋機能評価のポイント,実際の筋力増強運動について解説されております.また,筋に関する最新トピックもミニレクチャー形式で説明されており,理学療法士としての筋力増強運動の知識を深めるだけでなく,スキルアップに役立つ内容となっています.本書は高い専門性と実用性を備えたものであり,「こだわり抜く」という名前の通り,筋力増強運動についての最良の方法を探求する理学療法士のための貴重なリソースとなることでしょう.既刊の「こだわり抜く関節可動域運動」,「こだわり抜くバランス練習」に続き,理学療法学にとって重要なトピックを詳しく解説するこの書籍を是非お役立てください.多くの方々が筋力増強運動のさらなる知識とスキルを向上させ,患者への質の高い理学療法を提供できることを期待しています.
最後に,この度の書籍の編集にあたっては,山形県立保健医療大学の加藤浩先生よりご依頼いただました.このような機会をいただき,大変感謝いたします.また,本書の企画から編集,そして出版までお世話になりました文光堂編集企画部の皆様に感謝の意を表します.皆様のご尽力により,このような素晴らしい書籍を出版できました.「こだわり抜く筋力増強運動」が皆様の臨床業務に役立つことを願っています.
2023年2月
ゲスト編集 阿南雅也
1 筋力増強運動の意義・目的について押さえる
2 筋の機能解剖を押さえる
3 筋の病態および筋力低下・増強メカニズムの基礎を押さえる
MINI LECTURE 筋萎縮はなぜ起きるのか?─廃用性筋萎縮と加齢性筋萎縮
4 筋力増強運動の基礎を押さえる
5 筋機能評価の意義・目的を押さえる
PARTⅡ 運動器障害に対する筋力増強運動
1 運動器障害に対する筋力増強運動─肩関節周囲炎
2 運動器障害に対する筋力増強運動─大腿骨近位部骨折
3 運動器障害に対する筋力増強運動─変形性膝関節症(保存療法)
4 運動器障害に対する筋力増強運動─人工膝関節全置換術(TKA)
5 運動器障害に対する筋力増強運動─椎間板ヘルニア・腰痛症
MINI LECTURE 筋機能と栄養との関連は?
PARTⅢ 神経障害に対する筋力増強運動
1 神経障害に対する筋力増強運動─脳卒中
2 神経障害に対する筋力増強運動─CMT・GBS・CIDP
3 神経障害に対する筋力増強運動─Parkinson病・脊髄小脳変性症
PARTⅣ 呼吸器・循環器障害に対する筋力増強運動
1 呼吸器障害に対する筋力増強運動─慢性閉塞性肺疾患
2 循環器障害に対する筋力増強運動─急性心筋梗塞・心不全
MINI LECTURE 筋力増強運動に物理療法の併用は有効か?
PARTⅤ 高齢者に対する筋力増強運動
1 高齢者に対する筋力増強運動─サルコペニア
2 高齢者に対する筋力増強運動─腰部脊柱管狭窄症
MINI LECTURE フレイルとは?
PARTⅥ スポーツ障害に対する筋力増強運動
1 スポーツ障害に対する筋力増強運動─肩関節脱臼・インピンジメント症候群・腱板断裂
2 スポーツ障害に対する筋力増強運動─膝前十字靱帯損傷・半月板損傷
3 スポーツ障害に対する筋力増強運動─扁平足
MINI LECTURE コアスタビリティトレーニングとは?
索 引