自身の運動器機能にどう向き合い・改善させるか?セルフチェック&改善運動の有益なツールとなる「Koji Awareness」を医療者・スポーツ指導者向けにレクチャー!
新刊室伏広治と考える運動器機能の評価と改善
Koji Awareness
内容
序文
主要目次
現代社会において,日常生活にスポーツやエクササイズを取り入れることは,生活の質を高め,生きる力を与えてくれるものです.しかし,スポーツを生涯楽しみ続けるためには,身体をただ使うだけではなく,定期的なメンテナンスを行うこともトレーニングと同じくらい重要です.
マッサージや治療といった他者の力を借りることも大切ですが,自分自身で身体をケアし,メンテナンスすることが欠かせません.自らの身体に対して責任をもち,その機能を維持・向上させるためには,日常的に意識して取り組むことが必要です.
この書籍では,長年のアスリートとしての経験と研究を通じて開発した“KojiAwareness(KA)”を紹介しています.KAは,誰でも簡単に実践できるセルフスクリーニングと改善運動を組み合わせた方法であり,アスリートだけでなく,日常生活のなかで身体のバランスを保ち,より快適に過ごしたい方々にも役立ちます.
KAスクリーニングテストにより自らの身体の問題点を把握し,それを改善していくことで,日常生活をより豊かに,スポーツやエクササイズをより楽しむことができるでしょう.この本が,読者の皆様にとって,自分の身体と向き合い,その機能を最大限に引き出すための手助けとなれば幸いです.
2024年11月
室伏広治
Koji Awarenessを作成した経緯
㐧2章 運動機能の評価
運動器機能評価──Koji Awarenessスクリーニングテストの特徴
評価1 頚部の可動性
評価2 肩関節の可動性
評価3 肩甲骨の可動性
評価4 胸椎の可動性
評価5 上半身の筋力
評価5 股関節の可動性
評価7 股関節と脊椎の可動性
評価8 上半身と下半身の可動性とバランス
評価9 体幹部の筋力
評価10 下半身の筋力
評価11 足関節の可動性
㐧3章 運動機能への介入
改善運動の特徴
改善運動1 弓矢のポーズ
改善運動2 パイソンスクイーズ
改善運動3 ウォールリバースプッシュ
改善運動4 ウォールエンジェルスライダー
改善運動5 フラメンコ胸郭回旋
改善運動6 ウエイトシフト ウォールプッシュ
改善運動7 横坐りからの立ち上がり
改善運動8 ウエイトシフト スクワット
改善運動9 ストレートレッグ ローワリング
改善運動10 片脚スクワット
改善運動11 ストレートレッグ ローワリング45
改善運動12 コージ ウォールプッシュ
Koji Awarenessアプリの紹介
㐧4章 研究成果と実践例
実践例1 ランニング障害の発生とKoji Awarenessの関連─大学駅伝チームにおける前向きコホート研究─
実践例2 Koji Awarenessの健康増進への活用─東川町Studyの一例─
実践例3 大学野球選手に対する運動介入前後のKoji Awarenessの変化
実践例4 東京医科歯科大学の研究:痛み・FMS・介入
実践例5 ロコモティブシンドロームとKoji Awarenessとの関連─運動器検診の必要性について─
おわりに
Koji AwarenessのQ&A
おわりに
索引