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眼科診療のスタンダードをビジュアルに解説!実践的シリーズの決定版!!

新篇眼科プラクティス  4

眼科薬物療法リファレンス

カバー写真
  • 編集:大鹿哲郎(筑波大学教授)
  • 編集 園田康平(九州大学教授)
  • 編集 近藤峰生(三重大学教授)
  • 編集 稲谷 大(福井大学教授)
  • シリーズ監修:大鹿哲郎(筑波大学教授)
  • シリーズ編集:園田康平(九州大学)
  • シリーズ編集 近藤峰生(三重大学)
  • シリーズ編集 稲谷 大(福井大学)
  • B5判・392頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-5615-6
  • 2022年10月12日発行
定価 15,400 円 (本体 14,000円 + 税10%)
あり
在庫
電子版販売サイト

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内容

序文

主要目次

本書は,眼に関する薬物療法の最新情報を解説.書斎でじっくり眺めるのではなく,書名のとおり,現場で必要された時にすぐに参照する実用書として,「処方例」「Do`s/Don`ts」などキーとなる情報を一目で分かるように各項目を構成した.巻末付録として市販されている大部分の点眼薬をまとめた点眼薬一覧表も掲載.

【シリーズ概要】
「日常臨床にすぐ役立つ」をコンセプトとした「眼科プラクティス」の最新シリーズ.今シリーズでは図版をより効果的に示すことで,さらにビジュアル面を大幅強化.直感的に理解できる「視る教科書」を目指した.
「眼科薬物療法リファレンス」序文

 よくいわれるように,眼科診療には内科的な側面と,外科的な側面があります.眼科は両者の良いところを取り入れたハイブリッド科と考えることもできます.初診から診断までのステップは内科的手法により行われ,治療が必要であれば保存的手法も観血的手法も同じく眼科医が担当します.眼科医であれば,眼に関する内科的知識も外科的知識も,過不足なく備えている必要があります.
 近年の眼科学では,外科的手法が脚光を浴びることが多く,研修医や若手医師の関心もそちらに向きがちです.しかし,内科的治療も決して疎かにすることはできません.手術で治る疾患が増えているとはいえ,日常の臨床では内科的治療の対象となる患者の方が圧倒的に多いのが現実です.
 数年ごとに,眼科薬物療法を扱った本が出版されますが,その度に新しい機序の薬物が導入されていることに驚かされます.点眼薬として,内服薬として,注射薬として,新規薬物が開発・発売されています.さらに,他科で使用されるようになった新規薬剤に,思わぬ眼副作用が存在することもまれではありません.
 眼に関する薬物療法の最新情報をまとめ,診療の座右に置いて頂くべく,「眼科薬物療法リファレンス」を企画しました.本書は,書斎でじっくり眺めるものではなく,臨床の現場で必要とされたときにすぐに参照して頂きたい実用書です.そのため,標準的な処方例や,すべきこと(Do's),すべきでないこと(Don'ts)などの重要ポイントを,すぐ見てわかるように配置しました.多くの写真,イラスト,表,フローチャートなどを入れて,ビジュアルで理解できるよう工夫しています.
 薬の分量を調整することを,「匙加減」といいます.患者を生かすも殺すも医者の「匙加減」という意味から派生して,扱う物事の状況に応じた調整や加減を表す意味としても広く使われるようになりました.医療の場においても,薬の分量だけでなく,治療行為全般に医師の手加減や手心が求められます.本書が,忙しい先生方の臨床の場における「匙加減」の一助になることを願って,序文と致します.

大鹿哲郎
2022年10月
【総説】
 眼薬物療法のイロハ

【解説】
Ⅰ.眼瞼
 1.麦粒腫,霰粒腫
 2.眼瞼縁炎,マイボーム腺機能不全
 3.非感染性眼瞼皮膚炎
 4.眼瞼ヘルペス
 5.眼瞼けいれん,開瞼失行
Ⅱ.角膜
 1.細菌性角膜炎
 [T]薬剤耐性菌
 2.角膜真菌症
 3.ヘルペス性角膜炎(角膜ヘルペス)
 [A]多項目PCR
 [A]メタゲノム解析
 4.アカントアメーバ角膜炎
 5.蚕食性角膜潰瘍(Mooren潰瘍),Terrien辺縁角膜変性症
 6.フリクテン性角結膜炎
 7.糸状角膜炎
 8.再発性角膜上皮びらん
 9.神経麻痺性角膜症,兎眼性角膜症
 10.角膜化学外傷
 11.角膜移植後
Ⅲ.結膜
 1.細菌性結膜炎
 [T]擦過塗抹検査
 2.STD関連結膜炎
 3.ウイルス性結膜炎
 4.新生児眼炎
 5.アレルギー性結膜炎
 6.アトピー性角結膜炎
 7.春季カタル
 8.巨大乳頭結膜炎
 9.上輪部角結膜炎
 10.ドライアイ
 [A]自己血清点眼
 11.Stevens-Johnson症候群,眼類天疱瘡
 12.結膜腫瘍
Ⅳ.強膜
 1.強膜炎
Ⅴ.水晶体
 1.白内障
Ⅵ.緑内障
 1.原発開放隅角緑内障(広義)
 2.前視野緑内障
 3.高眼圧症
 4.原発閉塞隅角緑内障
 5.落屑緑内障
 6.ぶどう膜炎続発緑内障
 7.ステロイド緑内障
 8.悪性緑内障
 9.血管新生緑内障
 [O]濾過胞感染
 10.レーザー治療の処置薬
 11.緑内障治療薬の副作用
 [O]点眼薬の防腐剤
 [T]緑内障点眼薬のアドヒアランス
 [A]今後登場する緑内障治療薬
Ⅶ.ぶどう膜
 1.サルコイドーシス
 2.Vogt-小柳-原田病
 3.Behçet病
 4.急性前部ぶどう膜炎
 5.ヘルペス性虹彩毛様体炎
 6.Fuchs虹彩異色性虹彩毛様体炎,Posner-Schlossman症候群
 7.小児ぶどう膜炎
 8.炎症性腸疾患,皮膚疾患に伴うぶどう膜炎
 9.結核
 10.梅毒
 11.ウイルス性網膜炎
 12.眼トキソプラズマ症,トキソカラ症,猫ひっかき病
 13.眼内炎
 14.仮面症候群
Ⅷ.網膜
 1.加齢黄斑変性
 [O]抗VEGF薬をいつまで続けるか?
 [O]加齢黄斑変性とサプリメント
 [T]ブロルシズマブと眼内炎症
 2.近視性脈絡膜新生血管
 3.中心性漿液性脈絡網膜症
 [T]Pachychoroid関連疾患に対する治療選択
 4.網膜動脈閉塞症
 5.網膜静脈閉塞症
 6.糖尿病網膜症
 7.未熟児網膜症
 8.網膜色素変性
 9.AZOOR,PIC,MEWDS
 10.癌関連網膜症
Ⅸ.視神経・視路・中枢
 1.視神経炎
 2.虚血性視神経症
 3.うっ血乳頭
 4.外傷性視神経症,中毒性視神経症
 [T]Leber遺伝性視神経症に対するイデベノン
Ⅹ.眼窩・涙器・眼筋
 1.甲状腺眼症
 2.眼窩蜂巣炎
 3.眼窩先端部症候群
 4.外眼筋炎
 5.特発性眼窩炎症
 6.IgG4関連疾患
 7.外眼筋麻痺
 8.重症筋無力症(眼筋型)
 9.涙腺炎
 10.涙嚢炎
 11.涙小管炎
Ⅺ.屈折・調節・瞳孔
 1.調節緊張症,調節けいれん
 2.瞳孔異常
 3.弱視治療
 4.近視進行抑制
Ⅻ.手術・麻酔
 1.消毒薬
 [O]周術期の感染症対策
 2.術前投与薬
 3.麻酔薬
 4.粘弾性物質
 5.眼内灌流液
 6.染色物質
 7.硝子体置換物質
XIII.全身薬の副作用
 1.抗菌薬
 2.副腎皮質ステロイド薬
 3.非ステロイド系抗炎症薬
 4.免疫抑制薬
 5.代謝拮抗薬
 6.生物学的製剤
 7.前眼部に合併症を起こす全身薬とその対応
 8.後眼部に合併症を起こす全身薬とその対応
 [T]免疫チェックポイント阻害薬

XIV.付録─点眼薬一覧表
 点眼薬一覧表
  緑内障治療点眼薬
  抗菌・抗ウイルス点眼薬
  副腎皮質ステロイド性抗炎症点眼薬
  非ステロイド性抗炎症点眼薬
  ドライアイ・角膜治療点眼薬
  抗アレルギー点眼薬
  白内障・眼精疲労・その他点眼薬

索引

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