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痛みに対するインターベンション治療の最前線を徹底解説!

痛みのScience & Practice  7

痛みのインターベンション治療(電子版のみ)

カバー写真
  • 編集:表 圭一(禎心会病院)
  • 監修:表 圭一(禎心会病院)
  • 監修 山本達郎(熊本大学)
  • 監修 井関雅子(順天堂大学)
  • 監修 川真田樹人(信州大学)
  • B5判・276頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-2839-9
  • 2014年11月1日発行
定価 16,500 円 (本体 15,000円 + 税10%)
なし
在庫
電子版販売サイト

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内容

序文

主要目次

痛みの病態が明らかにされてきているのに伴い,様々な低侵襲的な痛み治療に注目が集まっている.特にインターベンション技術が痛みの治療に応用されるようになり,痛みの治療方法の幅が飛躍的に広がりつつある.本書では,局所麻酔薬による可逆性神経ブロックを除いた,国内で行われている痛みのインターベンション治療について,その原理,適応,手技,症例を提示することで,初心者でも理解できるような構成となっている.これらは今後痛みの治療の中で重要な位置を占めることになると考えられ,治療法の基本や手技を習得することにより,次々と新たに開発,商品化されていくインターベンション治療法の理解にも役立つ内容である.
☆図版38点,表組51点,カラー写真163点,モノクロ写真186点
「痛みのインターベンション治療」序文

 痛みの治療法として,従来より薬物療法,神経ブロック,リハビリテーション,物理療法などが行われてきていますが,近年,痛みの病態が徐々に明らかにされてきているのに伴い,種々の低侵襲的な痛み治療が行われるようになってきています.特に,インターベンション技術が発達してから,それを痛みの治療に応用するようになり,痛みの治療方法の幅が飛躍的に広がっています.
 Waldmanが1996年に最初に使用した「痛みのインターベンション治療」という言葉は,「インターベンション技術を単独または他の治療法と組み合わせて用いることにより,痛みとその関連した疾患の診断や治療を行う医学専門分野(The National Uniform Claim Committee)」を示しています.これは薬物による内科的治療と手術による外科的治療の間に位置する治療法で,薬物の副作用も少なく,大きく切り開く手術の必要がない低侵襲的な治療法といえます.痛みのインターベンション治療には,目的神経の永久遮断(アルコール,高周波熱凝固),外科的処置(椎間板髄核摘出術,脊髄くも膜下注入ポンプ植え込み,脊髄電気刺激,神経癒着剝離術など)が含まれます.
 これまで,痛みのインターベンション治療として,多種な神経ブロック療法(盲目的,画像下)が行われてきており,数々のその手技に関する成書も出ています.本書では,局所麻酔薬による可逆性神経ブロックを除いた,現在本邦で行われている痛みのインターベンション治療法を,その原理,適応,手技,症例を提示することで,初心者でも理解できるように構成しました.本書が痛みのインターベンション治療の手引書となり,痛み診療の発展に貢献できることを期待しています.さらに,今後,その有用性から,その適応範囲も広がり,痛みの治療の中で重要な位置を占めることになると考えられます.これらの治療法の基本,手技を習得することにより,これから次々と新たに開発,商品化されていくインターベンション治療法の理解にも役立つと確信しております.

2014年10月
禎心会病院ペインクリニックセンター 表 圭一
総説
 インターベンション技術の痛み治療への応用
解説
Ⅰ.神経電気刺激療法
 1 脊髄刺激療法の原理と鎮痛機序
 2 脊髄刺激療法の適応と禁忌
 3 脊髄刺激療法の刺激装置と電極リード
 4 脊髄刺激療法の実際
 5 脊髄刺激療法の適応疾患
  1)failed back surgery syndrome
  2)腰部脊柱管狭窄症
  3)複合性局所疼痛症候群
  4)幻肢痛
  5)帯状疱疹後神経痛
  6)中枢痛(脳卒中後痛)
  7)パーキンソン病
  8)脊髄損傷後痛
  9)四肢虚血痛
 6 末梢神経野刺激療法
 7 脳深部刺激療法
 8 大脳皮質運動野刺激療法
 9 電気けいれん療法
   T FBSSでは何が起こっているのか
II.高周波熱凝固法
 1 高周波熱凝固法(RF,PRF)に必要な機器・器具
 2 高周波熱凝固法
 3 pulsed radiofrequency(PRF)
III.神経破壊薬を用いた神経ブロック療法
 1 神経破壊薬
 2 神経破壊薬を用いた代表的な神経ブロック
IV.椎間板疾患に対する治療法
 1 椎間板疾患
 2 椎間板注入・椎間板加圧注射
 3 経皮的髄核摘出術
  1)原理と鎮痛機序
  2)percutaneous nucleotomy
  3)自動式経皮的椎間板摘出術
  4)デコンプレッサー
  5)経皮的(内視鏡下)ラジオ波椎間板線維輪形成術
 4 椎間板内高周波熱凝固法
 5 椎間板内パルス高周波法
   T 線維筋痛症の病態はどこまで解明されたか
   T CTガイド下痛みのインターベンション治療
Ⅴ.硬膜外癒着剝離療法
 1 硬膜外腔癒着剝離
 2 エピドラスコピー
 3 Raczカテーテル
 4 仙骨硬膜外洗浄
VI.椎体骨折痛に対する治療法
 1 椎体骨折痛
 2 経皮的椎体形成術
 3 Balloon Kyphoplasty
 4 椎体骨穿孔術
VII.脊髄くも膜下治療法
 1 ポート植え込み型脊髄くも膜下持続注入
 2 ポンプ植え込み型脊髄くも膜下持続注入
   T 緩和医療における痛みのインターベンション治療
   T PCA法の現況
VIII.持続硬膜外ブロック療法
 1 持続硬膜外ブロック療法
IX.ブラッドパッチ療法
 1 ブラッドパッチ療法
X.関節骨穿孔(骨髄減圧)術
 1 関節骨穿孔(骨髄減圧)術
 2 肩関節
 3 膝関節
 4 股関節
XI.経皮的コルドトミー
 1 経皮的コルドトミー
XII.内視鏡下胸部交感神経遮断術
 1 内視鏡下胸部交感神経遮断術
   T 外傷性髄液減少症は実在するか
   T 反復経頭蓋磁気刺激療法
索引

*T=Topics