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腎臓病患者の臨床検査にはこれ一冊!保存期CKD・透析・腎移植患者の検査値の解釈のポイントが掴める,現場で役立つ必携のガイド!

CKD・透析・腎移植 臨床検査ガイド

カバー写真
  • 監修:深川雅史
  • 編集:和田健彦(虎の門病院腎センター内科部長)
  • A5判・588頁・2色刷(一部4色刷)
  • ISBN 978-4-8306-2073-7
  • 2025年5月26日発行予定
定価 9,350 円 (本体 8,500円 + 税10%)
なし
在庫

内容

主要目次

慢性腎臓病(CKD)の患者数は多く,CKD・末期腎不全(ESKD)診療の重要性は高まっている.また腎臓病患者の診療では臨床検査が欠かせず,検査値の解釈には注意が必要である.本書ではCKD・ESKD診療の場で用いられる臨床検査に焦点を当て,保存期CKD・透析・腎移植患者のそれぞれに対する検査値の読み方をわかりやすく解説.各検査項目の腎機能別の基準値・測定法はもちろん,どんな時にこの検査を行うのか? 患者の腎機能を踏まえて検査所見をどのように解釈するのか? どのように原因診断を進めるのか? そして次にどんな治療・アクションが必要か? その一連の流れをエキスパートが網羅的に解説している.腎臓・透析の専門医のみならず看護師,臨床工学技士などの透析室スタッフ,腎臓病患者を診る一般内科医にとっても間違いなく役立つ必携”CKD・透析・腎移植”臨床検査ガイド.
第1章 CKD・ESKDに関する臨床検査総論
 1.CKD・透析・腎移植における臨床検査の意義
 2.ルーチン検査と必要時検査
 3.CKD・透析・腎移植患者の検査値の特徴

第2章 尿検査のみかた
 1.尿検体採取の注意点
 2.尿比重,尿浸透圧
 3.尿pH
 4.尿定性
 5.尿沈渣
 6.尿潜血
 7.尿蛋白:定性・定量検査
 8.尿中アルブミン
 9.Bence Jones蛋白(M蛋白)
 10.尿細管間質マーカー: 尿中 NAG,β2MG,α1MG,NGAL,L-FABP
 11.尿化学
 12.尿細胞診

第3章 腎機能評価法
 1.腎機能評価法

第4章 腎画像検査
 1.腹部超音波検査
 2.CT・MRI検査
 3.腎血管系造影検査
 4.シンチグラフィ・レノグラム
 5.尿路造影検査

第5章 保存期 CKD・ESKD患者の検査
①腎性貧血に関する検査
 1.腎性貧血の診断総論
 2.Hb,Ht,RBC,MCV,MCH,MCHC,網状赤血球,RDW
 3.エリスロポエチン
 4.血清鉄,TIBC/UIBC,TSAT
 5.フェリチン
 6.ヘプシジン25
 7.白血球数,白血球分画,血小板
②KD-MBDに関する検査
 8.CKD-MBD 診断・評価総論
 9.血清カルシウム(Ca)
 10.血清リン(P)
 11.血清マグネシウム(Mg)
 12.副甲状腺ホルモン(PTH):intact PTH,whole PTH
 13.FGF23
 14.25(OH)D,1,25(OH)2D
 15.副甲状腺超音波検査
 16.骨形成マーカー:ALP,ALPアイソザイム,BAP(骨型ALP)
 17.骨吸収マーカー:TRACP-5b
 18.骨密度測定
③水・電解質,酸塩基平衡に関する検査
 19.保存期CKD患者の水・電解質,酸塩基平衡異常 総論
 20.ナトリウム(Na)
 21.カリウム(K)
 22.クロール(Cl)
 23.血液ガス(酸塩基平衡)
 24.血中乳酸
 25.血中ケトン体:β-ヒドロキシ酪酸,アセト酢酸
④体液量に関する検査
 26.体液量評価総論
 27.胸部X線検査
 28.心臓超音波検査:下大静脈径の測定
 29.hANP,BNP,NT-proBNP
⑤血管系・動脈硬化に関する検査
 30.血管系・動脈硬化評価総論
 31.心臓超音波検査
 32.血管機能検査:ABI,TBI,PWV,CAVI
 33.頸動脈超音波検査
⑥凝固に関する検査
 34.PT,APTT,TT
 35.フィブリノゲン,FDP,Dダイマー
⑦代謝に関する検査
 36.血 糖
 37.HbA1c,グリコアルブミン
 38.脂質:TG,TC,HDL-C,LDL-C,non-HDL-C
 39.ビタミンB6,ビタミン B12,葉酸
 40.微量元素:亜鉛,銅
 41.カルニチン
⑧栄養状態の評価に関する検査・指標
 42.nPCR(標準化蛋白異化率)
 43.プレアルブミン(トランスサイレチン)
 44.%CGR(%クレアチニン産生速度)
 45.複合的栄養指標
⑨QOLの評価に関する指標
 46.SF-36®,KDQOL-SFTM

第6章 維持血液透析患者特有の評価法
①透析効率の評価法
 1.Kt/V(標準化透析量)
 2.尿素除去率(URR)
 3.クリアスペース率(CSR)
②抗凝固薬の調節に用いられる検査
 4.活性化凝固時間(ACT)
③バスキュラーアクセスに関する検査・評価
 5.シャントエコー
 6.血管造影
 7.再循環率
④ 透析アミロイドーシスに関する検査
 8.血中β2-ミクログロブリン(β2MG)
 9.画像診断(X線,MRI)と病理学的所見
 10.末梢神経伝導速度(NCV)

第7章 腹膜透析の検査
 1.腹膜透析患者のデータの特殊性ー血液透析患者との比較
 2.腹膜透析の質に関する検査(PETを含む)
 3.カテーテル関連感染症・腹膜炎に関する検査
 4.被囊性腹膜硬化症(EPS)に関する検査

第8章 腎移植の検査
①移植前の検査
 1.腎移植ドナーの検査
 2.腎移植レシピエントの検査
 3.ABO血液型・組織適合性検査
②移植後の検査
 4.腎移植レシピエントフォローアップのための検査総論
 5.免疫抑制薬血中濃度測定の注意点―投与設計にいかに活かすか
 6.尿所見・腎機能低下時の検査をいかに臨床に活かすか
 7.移植腎生検:プロトコール生検,エピソード生検

第9章 CKD・ESKD患者における感染症検査
 1.CKD・ESKD患者における感染症検査総論
 2.肝炎ウイルス検査
 3.HIV(ヒト免疫不全ウイルス)検査
 4.インフルエンザウイルス抗原検査
 5.新型コロナウイルス関連検査:PCR 検査 , 抗原検査
 6.サイトメガロウイルス(CMV)検査
 7.プロカルシトニン(PCT)
 8.結核関連検査

第10章 CKD・ESKD患者における悪性腫瘍検査
 1.CKD・ESKD患者における悪性腫瘍検査総論
 2.血液系悪性腫瘍に関する検査
 3.尿路系悪性腫瘍に関する検査
 4.消化器系悪性腫瘍に関する検査
 5.婦人科系悪性腫瘍に関する検査

索引