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「高齢者の機能障害」に対する運動療法の理論と実践が分かる・活用できる!ベストセラー,待望の改訂版!!

新刊

高齢者の機能障害に対する運動療法第2版

  • 編集:市橋則明(京都大学教授)
  • B5判・208頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4716-1
  • 2024年11月8日発行
定価 6,270 円 (本体 5,700円 + 税10%)
あり
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内容

序文

主要目次

高齢者の運動機能や運動療法に関する必要十分な知識と実践技術を学生や初学者にも理解しやすく網羅した教科書の改訂版.高齢者の特性,加齢に伴う運動機能の変化,高齢者の運動機能評価,高齢者の運動療法に関するエビデンス,高齢者に対する運動療法の実際,高齢者の転倒予防に対する運動療法,高齢者の認知機能障害に対する運動療法,高齢者の身体活動促進に対する介入の8項目に関して最新のエビデンスをもとに具体的な運動療法を学べる1冊.
第2版序文

 『高齢者の機能障害に対する運動療法』を2010年に出版して14年が経過した.高齢者の運動療法を中心にまとめた本が少なかったということもあり,理学療法士だけでなく,高齢者に関わる多くの人に手に取ってもらえたようである.2010年から14年が経過し,高齢者の運動機能や運動療法に関する多くの論文が執筆され,さらにロコモティブシンドローム,サルコペニア,フレイルという新たな概念も提唱されるようになった.そのため,『高齢者の機能障害に対する運動療法』を第2版に改訂することにした.第2版では,項目を変更し内容を最新のものにするとともに執筆者の大幅な変更を行った(大改訂).項目と執筆者の変更により,全く新しい内容の本となったといえる.本書の内容としては,高齢者の特性,加齢に伴う運動機能の変化,高齢者の運動機能評価,高齢者の運動療法に関するエビデンス,高齢者に対する運動療法の実際,高齢者の転倒予防に対する運動療法,高齢者の認知機能低下に対する運動療法,高齢者の身体活動促進に対する介入の8項目で,最新のエビデンスとともにできるだけ具体的な運動療法に関して記載した.

 「Ⅰ.高齢者の特性」の章では,フレイル,サルコペニア,ロコモティブシンドロームに関して詳しく解説した.
 「Ⅱ.加齢に伴う運動機能の変化」の章では,加齢に伴う筋機能の変化,バランス能力の変化,姿勢および歩行機能の変化,心肺機能の変化を中心にまとめた.
 「Ⅲ.高齢者の運動機能評価」の章では,新たに高齢者の筋特性・体組成の評価,姿勢および移動能力の評価を加えた.
 「Ⅳ.高齢者の運動療法に関するエビデンス」の章では,高齢者の筋力トレーニング,バランストレーニング,有酸素トレーニング,ADL・QOL向上のための運動療法に関しての最新のエビデンスを紹介するとともに,サルコペニアとフレイルに関する運動療法のエビデンスを新たに加えた.
 「Ⅴ.高齢者に対する運動療法の実際」の章では,高齢者に対する筋力トレーニング,バランストレーニング,有酸素トレーニング,歩行トレーニング,フレイルおよびロコモに対する運動療法の実際に関して詳細に解説した.
 「Ⅵ.高齢者の転倒予防に対する運動療法」の章では,高齢者の転倒リスクの評価,運動療法のエビデンスと実際を中心に解説した.
 「Ⅶ.高齢者の認知機能低下に対する運動療法」の章では,高齢者の認知機能・心理機能の評価,運動療法のエビデンスと実際を中心に解説した.
 「Ⅷ.高齢者の身体活動促進に対する介入」の章では,身体活動の評価や身体活動促進に関するエビデンスと介入の実際に関して解説した.

 大改訂となり,内容が大きくアップデートされた本書が,理学療法士養成学校での学生教育ならびに高齢者に関わる多くの医療職に役立つことを願っている.
 最後に,本書を改訂するにあたり協力していただいたすべての方々に感謝いたします.

 令和6年10月
 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
 市橋 則明
Ⅰ 高齢者の特性 
 1.老年症候群
 2.フレイル
 3.サルコペニア
 4.ロコモティブシンドローム
 5.認知症

Ⅱ 加齢に伴う運動機能の変化
 1.加齢と運動機能
 2.加齢に伴う筋機能の変化
 3.加齢に伴うバランス能力の変化
 4.加齢に伴う姿勢および歩行機能の変化
 5.加齢に伴う心肺機能の変化

Ⅲ 高齢者の運動機能評価
 1.高齢者の筋特性・体組成の評価
 2.高齢者の筋機能の評価
 3.高齢者のバランス能力の評価
 4.高齢者の敏捷能力・筋パワーの評価
 5.高齢者の持久力の評価
 6.高齢者の姿勢および移動能力の評価

Ⅳ 高齢者の運動療法に関するエビデンス
 1.高齢者の筋力トレーニングのエビデンス
 2.高齢者のバランストレーニングのエビデンス
 3.高齢者の有酸素トレーニングのエビデンス
 4.高齢者のADL・QOL向上のための運動療法のエビデンス
 5.サルコペニア予防・改善のための運動療法のエビデンス
 6.フレイルに対する運動療法のエビデンス

Ⅴ 高齢者に対する運動療法の実際
 1.高齢者に対する筋力トレーニングの実際
 2.高齢者に対するバランストレーニングの実際
 3.高齢者に対する有酸素トレーニングの実際
 4.高齢者に対する歩行トレーニングの実際
 5.フレイルおよびロコモに対する運動療法の実際

Ⅵ 高齢者の転倒予防に対する運動療法
 1.高齢者の転倒の実態
 2.転倒リスクの評価
 3.高齢者の転倒・骨折予防のための運動療法のエビデンス
 4.転倒予防に対する運動療法の実際

Ⅶ 高齢者の認知機能低下に対する運動療法
 1.加齢に伴う認知機能・心理機能の変化
 2.高齢者の認知機能・心理機能の評価
 3.高齢者の認知機能低下に対する運動療法のエビデンス
 4.認知機能低下に対する運動療法の実際

Ⅷ 高齢者の身体活動促進に対する介入
 1.身体活動の評価
 2.高齢者の身体活動促進に関するエビデンス
 3.身体活動促進に対する介入の実際

索引