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眼科診療のスタンダードをビジュアルに解説!実践的シリーズの決定版!!

近刊〔予約商品〕

新篇眼科プラクティス  18

涙道診療オールインワン

カバー写真
  • 編集:白石 敦(愛媛大学教授)
  • シリーズ監修:大鹿哲郎(筑波大学教授)
  • シリーズ編集:園田康平(九州大学教授)
  • シリーズ編集 近藤峰生(三重大学教授)
  • シリーズ編集 稲谷 大(福井大学教授)
  • B5判・272頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-5632-3
  • 2025年4月3日発行予定
定価 14,300 円 (本体 13,000円 + 税10%)
なし
在庫

内容

序文

主要目次

これから涙道診療をはじめる先生も最先端技術でスキルアップを狙う先生も必携,解剖,検査の基礎知識から涙道内視鏡による涙管チューブ挿入術,診療のスタートアップまで幅広く掲載.

【シリーズ概要】
「日常臨床にすぐ役立つ」をコンセプトとした「眼科プラクティス」の最新シリーズ.今シリーズでは図版をより効果的に示すことで,さらにビジュアル面を大幅強化.直感的に理解できる「視る教科書」を目指した.
「新篇眼科プラクティス18 涙道診療オールインワン」序文

 従来の涙道診療といえば,基幹病院でも涙管通水検査をして涙道洗浄を教わる程度で,一部の先生がブジーまたはチュービングを行い,涙囊鼻腔吻合術(dacryocystorhinostomy:DCR)といえば専門家が行うものといった認識ではなかったでしょうか.眼科診療プラクティス「涙道疾患の診療」が出版されたのが2002年ですが,その後,涙道内視鏡が発表され,内視鏡を用いた涙道ブジーや涙管チューブ挿入術が開発されてきました.そして,DCRでも1990年代に耳鼻科で急速に発達したDCR鼻内法が眼科医にも拡大してきて,今やDCRの主流になろうとしています.この間,2012年に涙道・涙液学会が発足し,学会総会・講演会などの学術集会が頻回に開催されるようになり,学術的にも大きく進歩してきています.そして,涙道診療に興味のある先生方が多く学術集会に参加してくださるようになり,涙道診療の認知度が増してきました.社会的にも,涙道内視鏡を使用した涙管チューブ挿入術や涙道内視鏡検査が保険適用となり,涙道診療の重要性が広く理解されるようになってきました.このような涙道診療の発展に伴い,涙道診療に興味をもち,自ら取り組む先生方も増えてきており,眼科雑誌でも涙道に関する特集が多く組まれるようになってきました.しかしながら,最新の涙道診療全般を網羅した成書が存在しないため,情報収集に苦慮するという話を耳にすることがあります.
 今回,涙道診療に興味をもち,これから涙道診療を始めようという先生から,すでに涙道診療を行っているなかで疑問をもっている先生,さらにはステップアップしてエキスパートを目指す先生まで,あらゆる先生方のニーズに応えることを目指して本書を企画しました.診療机に常備すれば涙道診療のすべてがわかる1 冊となることを目指しています.
 それぞれの項目で対象となる先生方に理解していただけるように,できるだけ多くの写真,イラスト,表,フローチャートを入れた構成となっています.
 涙道診療に興味をもっている先生方が,本書籍に触れることにより一歩踏み出して涙道診療を始めるきっかけとなれば,またすでに涙道診療を行っている先生方のスキルアップに役立てば幸いです.

 2025年1月
 愛媛大学眼科 白石 敦
【総説】
 涙道診療の進歩と現状

【解説】
Ⅰ.総論
 1.解剖
  1)涙道の解剖
  2)鼻腔の解剖
 2.生理
  1)涙液分泌の生理
  2)涙道の生理
  3)ポンプ機能
 [T]涙道内圧測定
 3.流涙症
  1)流涙症総論
  2)眼表面疾患
  3)眼瞼疾患
  4)機能性流涙
Ⅱ.検査
 1.涙管通水検査
 2.涙道内視鏡検査
 [O]涙道内視鏡の手引き
 [A]リアルタイム画像鮮明化装置
 [O]涙道内視鏡の種類
 3.CT・MRI
 4.小児の検査
 5.非侵襲的TMH(tear meniscus height)検査
 6.導涙機能検査
 7.QOL
 [A]Bモード超音波検査・超音波生体顕微鏡
Ⅲ.疾患
 1.涙道・涙嚢疾患
  1)涙点・涙小管の狭窄・閉塞
 [T]抗癌剤による涙道障害
 [O]S-1関連眼障害:前向き多施設study
  2)涙小管炎の実態
  3)急性・慢性涙嚢炎
  4)鼻涙管狭窄・閉塞
  5)涙嚢結石
  6)二次性涙道閉塞
  7)涙道腫瘍
 [T]涙道疾患関連角膜潰瘍
 2.眼瞼疾患(流涙症)
  1)睫毛乱生症
  2)下眼瞼弛緩
  3)下眼瞼内反
  4)下眼瞼外反
Ⅳ.治療
 1.涙道治療の麻酔法
 2.涙管チューブ挿入術
 [O]チューブの種類
 3.涙道内異物の処置,対処法
 [A]G‐SGI
 4.DCR鼻外法
 5.DCR鼻内法
 [O]鼻内視鏡の扱い方
 6.涙点・涙小管の狭窄・閉塞の治療(通常)
 [A]尖刀を用いた涙小管開放術
 7.経涙嚢涙小管解放術
 8.結膜涙嚢鼻腔吻合術(ジョーンズチューブ)
 9.結膜涙嚢鼻腔吻合術
 10.結膜涙嚢吻合術(涙嚢移動術)
 11.涙小管断裂
 12.涙嚢摘出術
Ⅴ.小児の涙堂疾患
 1.先天鼻涙管閉塞
 [T]先天鼻涙管閉塞診療ガイドライン
 2.後天性涙道閉塞
 3.先天涙嚢瘤
 4.涙嚢皮膚瘻
 [C]先天鼻涙管閉塞─"プジー"or"内視鏡"
 [C]先天鼻涙管閉塞─"プジー"or"経過観察"
 [C]先天鼻涙管閉塞─弱視
Ⅵ.涙道診療の立ち上げ
 1.涙道診療の立ち上げ
 2.スキルトランスファー
 3.Cadaver surgical training
 4.DCR鼻外法をはじめるにあたって
 5.DCR鼻内法をはじめるにあたって

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