必修知識の要点をコンパクトにまとめたST国試受験者の心強い味方!
新刊ST CHECK!
言語聴覚士国家試験必修チェック2025
分野別要点マスター
内容
序文
主要目次
■2025年版の特長
・過去5年分(第22回~第26回)の頻出キーワードをマークで表示
・「出題基準」の大項目に準じた項目立て
・養成校の教員による効果的な学習方法の紹介
本書は,言語聴覚士の国家資格化以前から養成教育に取り組んでいた福井医療技術専門学校(現在の福井医療大学)の先生方が,第一回言語聴覚士国家試験の受験対策に向けた学習資料として作成された国家試験チェックリストが元になっている.
チェックリストはその名のとおり,当時から受験に必要な学習ポイントをコンパクトにまとめた内容であったが,その後も国家試験の度に内容の点検と更新を続けて現在に至っている.言語聴覚士に求められるさまざまな専門知識を簡潔な内容として集約するには並々ならぬご苦労があったものと思い,執筆にあたられた先生方に心から感謝する次第である.
言語聴覚士の対象領域は言語,聴覚,嚥下など幅広く,学習内容も多岐にわたる.養成課程は複数あるが,限られた年限のなかで確かな専門知識・技術を修得するには,教科書・教材を含む効果的な教育・指導方法と学生の主体的な学びが欠かせない.
本書は国家試験出題基準に則りまとめられており,受験に必要な全科目を網羅している.各科目別に押さえておくべきキーワードについてポイントを絞った短い文章と図表で構成されており,理解しやすい.また,出題年度の記載から傾向も知ることができる.さらに,項目にはチェックボックスが付いており,学習の進捗状況が可視化できるため学びの動機づけにもなる.
言語聴覚士の教育においては,多くの分野・領域における専門知識を学ぶ必要がある.特に入学初年次の学生にとっては負荷が大きく,戸惑う場合も少なくないが,各科目の学習の要点を簡潔に記載した本書には学生にとって馴染みのある赤シートも付属しており,学習意欲の継続と向上のためにも有効と考えられることから,初年次からの学習ツールとしての導入も有意義と考える.
効果的な教育には学習者の学習への動機づけと行動変容が求められる.本書は国家試験対策だけではなく,学生の予習・復習のほか,教員にとっても学生の学習状況の把握や臨床実習前の専門知識の修得状況確認など学生指導の書としても有益であり,言語聴覚士の養成教育において必携の一冊といえよう.
2024年9月
東北文化学園大学名誉教授
長谷川賢一
Ⅰ 基礎医学
1.医学総論
2.解剖学・生理学
3.病理学
Ⅱ 臨床医学
1.内科学
2.小児科学
3.精神医学
4.リハビリテーション医学
5.耳鼻咽喉科学
6.臨床神経学
7.形成外科学
Ⅲ 臨床歯科医学・口腔外科学
1.臨床歯科医学・口腔外科学
Ⅳ 音声・言語・聴覚医学
1.呼吸発声発語系の構造・機能・病態
2.聴覚系の構造・機能・病態
3.神経系の構造・機能・病態
Ⅴ 心理学
1.認知・学習心理学
2.心理測定法
3.臨床心理学
4.生涯発達心理学
Ⅵ 音声・言語学
1.音声学
2.音響学
3.聴覚心理学
4.言語学
5.言語発達学
Ⅶ 社会福祉・教育
1.社会保障制度
2.医療福祉教育・関係法規
3.リハビリテーション概論
【専門領域】
Ⅷ 言語聴覚障害学
1.言語聴覚障害学総論
2.言語聴覚診断学
Ⅸ 失語症
1.失語症
Ⅹ 高次脳機能障害
1.高次脳機能障害
Ⅺ 言語発達障害学
1.言語発達障害学
Ⅻ 発声発語・摂食嚥下障害学
1.音声障害
2.構音障害
①機能性・器質性構音障害
②運動障害性構音障害
3.摂食嚥下障害
4.吃 音
XIII 聴覚障害学
1.小児聴覚障害学
2.成人聴覚障害学
3.補聴器・人工内耳
4.視覚聴覚二重障害
索引