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パーキンソン病の多彩な症状・障害に直面して,困ったときに頼りになる一冊!

パーキンソン病に対する標準的理学療法介入

何を考え,どう進めるか?

カバー写真
  • 編集:松尾善美(武庫川女子大学教授)
  • B5判・324頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4502-0
  • 2014年1月30日発行
定価 7,150 円 (本体 6,500円 + 税10%)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

多彩に出現するパーキンソン病の症状や障害を特徴付け,理論的背景を踏まえながら,理学療法介入の標準化を目指す.また,妥当なアプローチを多くの具体例を基に紹介する.
☆図版46点,表組56点,モノクロ写真80点

【実践編の各項目の構成】
・「何をどう解決するか?」で,標準的理学療法介入の基本的視点を示す.
・「メモ」,「知っておきたいことアラカルト」で用語の解説や豆知識を記す.
・「具体的アプローチとその効果」で,具体例・ケースを記し,実践的な内容を盛り込む.
・「標準化の方向性と今後の課題」を箇条書きで簡潔に記す.
【理論編の各項目の構成】
・「ビューポイント」で,箇条書きで視点を示す.
・「メモ」,「知っておきたいことアラカルト」で用語の解説や豆知識を記す.
・「summing-up」で,要点を簡潔にまとめる.
序 文

 わが国におけるパーキンソン病の有病率は10 万人あたり100〜150 人といわれている.少子高齢化に伴い,患者数は今後増える可能性がある.また,厚生労働省特定疾患医療受給件数の統計によれば,パーキンソン病関連疾患の平成23 年度受給件数は116,536件であり,全特定疾患中潰瘍性大腸炎に次いで多い難病である.ただし,これはHoehn & Yahr分類のIII度以上でかつ生活機能障害度II度ないしIII度のものである.このように難病指定された緩徐進行性神経疾患のために,薬物療法を行いながら症状をコントロールされていても生活の質(Quality of Life:QOL)が脅かされている方は少なくない.近年パーキンソン病患者の健康関連QOLには,非運動症状も強く影響しているとも言われており,運動症状のみではない多角的な医学的管理の重要性が叫ばれている.
一方,パーキンソン病に対する理学療法については近年海外での進歩が目覚ましい.その中でも自由歩行下での歩幅や歩行速度などが計測可能となり,パーキンソン病における歩行障害の特徴が明らかとなっている.また,歩行障害と認知機能との関係も明確になっている.さらに,脳科学の立場から多くの研究が実施され,臨床での理学療法に生かされている側面もある.このように,ここ十年程度で飛躍的に多くの知見が明らかにされ,我々が実施する診療行為の向上につながっていると言っても過言ではない.しかし,パーキンソン病患者の診療に携わる国内の理学療法士諸兄に十分それらの内容が伝わっていないとの声も多い.
そこで,本書「パーキンソン病に対する標準的理学療法介入」を上梓し,この書籍が発行される時点で述べることのできる理学療法について編者独自の視点で編集し,海外の研究者も交えた各専門家に執筆いただいた.敢えて,標準的理学療法介入としたのは,医療経済の今後が危惧される中,世界で強調されており,医療専門職の責任として最少の介入(費用)で一定の効果を導きだす医療行為であるベスト・プラクティスを意識し,標準化したコンセンサス・メニューを作成したいとの思いも入っていることをご理解願えれば幸いである.本書がパーキンソン病で困っておられる患者を診療する理学療法士の海図となり,患者・ご家族の福音となることを期待したい.

平成26年1月
松尾 善美
【実践編】
01 認知負荷を含む動作・運動分析の手順とクリニカル・リーズニング(歩行障害を中心に)
 1.PD患者における認知負荷を含む歩行分析の必要性
 (1)PD 患者の歩行障害の概要
 (2)PD 患者の歩行能力は変動する
   ① 日内変動
   ② 突発的な変動
 (3)PD 歩行の変動と歩行分析
 2.PD患者における認知負荷を含む歩行観察条件とその理論的背景
 (1)歩行と注意の関連とその理論的背景
   ① 注意と二重課題
   ② 歩行の自動性と注意
   ③PD患者では歩行の自動性が低下している
   ④PD患者では注意自体も低下している
   ⑤二重課題中のPD 歩行の実際
 (2)認知負荷を含む歩行分析に必要な歩行観察条件
 3.PD患者の認知負荷を含む歩行分析の手順とクリニカル・リーズニング
 (1)PD 患者の歩行分析手順の概要
 (2)各手順の進め方
   ① 手順1:日常生活における歩行障害の把握
   ② 手順2:日内変動の確認
   ③ 手順3:機能障害の把握
   ④ 手順4:歩行観察
   ⑤ 手順5:観察結果のクリニカル・リーズニング
 (3)模擬症例
02 関節可動域,姿勢矯正はどうすれば効果があがるか?
 1.パーキンソン病で起こる姿勢異常の特徴
 (1)定義
 (2)姿勢異常の発生時期
 (3)高度な姿勢異常・脊柱の変形,薬剤性の姿勢異常
   ① 腰曲り(腰曲り,camptocormia,bent spineなど)
   ② 体幹側屈(側屈,側彎,lateral trunk flexion,Pisa syndromeなど)
   ③ 首下がり(首下がり,dropped head syndromeなど)
   ④ 薬剤性の姿勢異常
 2.姿勢異常が及ぼす影響
   ① 姿勢維持筋力の低下
   ② 歩行障害への影響
   ③ 筋肉のこわばりや疼痛の増強(腰痛,頭痛,頸部痛,肩凝りの悪化)
   ④ 呼吸運動の障害
   ⑤ 嚥下障害
   ⑥ 発話の明瞭度や大きさ,視線を合わせにくいなどコミュニケーションの障害となる
   ⑦ 腹部圧迫による消化機能への影響
 3.医学的治療
   ① 薬物治療
   ② 深部脳刺激療法
   ③ ボツリヌス菌注射
   ④ ブロック注射
   ⑤ その他
 4.姿勢異常の評価
 5.理学療法
 (1)ストレッチング・関節可動域練習
 (2)筋力強化
 (3)正しい姿勢を維持するために〜環境の整備
03 筋力増強運動は必要か?
 1.パーキンソン病で起こる筋力低下の特徴
 2.アプローチの理論的背景
 3.具体的アプローチとその効果
04 全身持久力に対するアプローチはこうする
 1.パーキンソン病で起こる全身持久力低下の特徴
 (1)定義
 (2)パーキンソン病における全身持久力低下
 2.アプローチの理論的背景
 (1)オランダ理学療法士協会におけるパーキンソン病の理学療法ガイドライン
 (2)日本理学療法士協会理学療法診療ガイドライン
   ① 理学療法全般(複合的運動:全身持久力を含む)
   ② 全身運動(全身持久力に着目したもの)
   ③ その他の全身運動と運動耐容能
  (3)日本理学療法士協会理学療法診療ガイドライン2011以降の全身持久力に関する検討
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)重症度別の理学療法介入の必要性
 (2)全身持久力維持・改善のためのストレッチング
 (3)運動耐容能を向上するための理学療法介入
   ① 健常者とパーキンソン病患者の酸素摂取量
   ② パーキンソン病患者の1日の活動量
   ③ 運動療法の介入による変化
 4.軽症パーキンソン病患者への介入効果
05 効果的なバランス練習はどうすればいいか?
 1.パーキンソン病で起こるバランス能力低下の特徴
 (1)バランス能力
 (2)静的姿勢制御
 (3)外乱負荷応答
 (4)随意運動に伴う姿勢制御
 2.アプローチの理論的背景
 (1)バランス障害の関連要因と理学療法介入のポイント
   ① 感覚情報統合の異常
   ② 姿勢制御戦略の異常
   ③ 予測的姿勢制御の異常
   ④ 安定性限界
   ⑤ 生体力学的因子
   ⑥ 認知情報処理の異常
 (2)バランス練習を効果的に行うための原則
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)感覚情報統合の異常に対する介入
 (2)姿勢制御戦略の異常に対する介入
 (3)予測的姿勢制御の異常に対する介入
 (4)安定性限界に対する介入
 (5)認知情報処理の異常に対する介入
06 患者に即した歩行練習とは?
A.すくみ足
 1.パーキンソン病で起こるすくみ足の特徴
 (1)定義
 (2)進行と医学的治療
 (3)発生状況
 2.アプローチの理論的背景
 (1)認知運動戦略の理論的基盤
 (2)外的手掛かりの機序
 (3)心理的アプローチの背景
 (4)遂行機能障害への配慮が必要な背景
 (5)環境設定が必要な背景
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)アプローチの種類と内容
   ① 認知運動戦略
   ② 手掛かり戦略
   ③ 認知行動的(心理的)介入
   ④ 遂行機能障害への配慮
   ⑤ 環境調整
 (2)動作課題別の指導方法
   ① 歩きはじめ
   ② 方向転換
   ③ 目標物の手前
   ④ 狭所の通過
B.すくみ足以外
 1.パーキンソン病で起こるすくみ足以外の歩行の特徴
 (1)すくみ足以外の歩行障害
 (2)加速歩行
 2.アプローチの理論的背景
 (1)歩行障害の病態とアプローチの背景
 (2)加速歩行に対するアプローチの背景
 (3)運動力学的分析からみたアプローチの背景
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)指導のポイント
   ① 外的手掛かりの利用
   ② 二重課題の回避
   ③ 歩行への意識の集中
   ④ 加速歩行に対するその他の指導
 (2) オランダ理学療法士協会によるパーキンソン病の理学療法ガイドライン(KNGF
     guideline)
07 基本動作練習(歩行以外)はどうすればいいか?
08 外的キューをいかに効果的に使用するか?
 1.パーキンソン病で起こる基本動作障害の特徴
 (1)寝返り困難
 (2)立ち上がり困難
 (3)起き上がり困難
 (4)バランス障害
 2.アプローチの理論的背景
 (1)パーキンソン病の随意運動
 (2)基本動作障害に関与する運動障害
   ① 筋固縮
   ② 無動
   ③ 姿勢反射障害
 (3)基本的動作の障害に対する理学療法の目的
 (4)認知運動戦略
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)関節可動域運動
 (2)筋力増強運動
 (3)バランス練習
 (4)基本動作練習
 1.パーキンソン病患者における視覚キュー,聴覚キューの役割
 (1)外的キューの即時効果
 (2)外的キューの持続効果
 2.アプローチの理論的背景
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)歩行に対する外的キュー
   ① 視覚キュー
   ② 聴覚キュー
  (2)歩行以外に対する外的キュー
09 パーキンソン病患者のリハビリテーションにおける運動イメージの活用
 1.運動イメージ:定義,タイプ,働き
 2.運動イメージの論理的背景
 3.運動イメージ:神経リハビリテーションにおける新しい方法か?
 4.パーキンソン病患者における運動イメージ能力
 5.パーキンソン病患者における運動イメージ療法の医学的応用
 6.今後の研究の方向性
 7.結論
10 併発する大腿骨頸部骨折後の理学療法の特徴とその実際
 1.パーキンソン病で起こる大腿骨頸部骨折について
 (1)大腿骨頸部骨折の分類
 (2)外科的治療(手術)
   ① 骨接合術
   ② 人工骨頭置換術
   ③ 人工股関節全置換術
 (3)手術に伴うリスク
2.PDと併発する大腿骨頸部骨折の障害像について
 (1)大腿骨頸部骨折による一次性機能障害
   ① 骨構造障害・骨可動性障害
   ② 関節可動性障害・関節安定性障害
   ③ 疼痛
   ④ 筋力低下
 (2)PDによる一次性機能障害
   ① 無動,寡動
   ② 固縮
   ③ 不随意運動,安静時振戦,ジスキネジア
   ④ 不随意運動反応機能低下
   ⑤ 認知機能低下
   ⑥ その他の非運動要素
 (3)二次性機能障害
   ① 骨構造変化
   ② 関節機能低下・関節可動域制限
   ③ 筋機能低下(筋力,筋持久力低下)
   ④ 拘束性呼吸障害,循環機能低下
   ⑤ 情動認知機能低下
 (4)加齢変化による影響
 (5)抗PD 薬などによる影響
 (6)転倒に対する恐怖心
 (7)活動制限および参加制約
3.具体的アプローチ
 (1)周術期
   ① 筋力維持
   ② 肺炎,褥瘡の予防
   ③ 深部静脈血栓症(DVT),肺塞栓症(PE)の予防
 (2)術後の基本的介入
   ① 離床:術後早期
   ② 運動療法・関節可動域運動/筋力増強運動
   ③ 運動療法・リラクセーション
   ④ 疼痛への対処
(3)基本的動作練習
   ① 寝返り動作
   ② 起き上がり動作
   ③ 立ち上がり動作
   ④ 着座動作
   ⑤ 移乗動作(ベッド ⇄ 車いす・椅子)
   ⑥ 立位〜歩行
   ⑦ 日常生活動作の制限
11 摂食嚥下・呼吸機能障害に対する理学療法も知るべし
 1.パーキンソン病で起こる摂食嚥下・呼吸機能障害の特徴
 (1)呼吸機能障害
   ① 拘束性障害
   ② 上気道閉塞
   ③ 咳嗽障害
 (2)摂食嚥下障害(誤嚥性肺炎)
 2.アプローチの理論的背景
 (1)呼吸障害に対するアプローチの背景
   ① 胸郭の可動域運動
   ② 姿勢矯正・ポジショニング
   ③ 吸気筋トレーニング
 (2)摂食嚥下障害に対するアプローチの背景
   ① 姿勢矯正・ポジショニング
   ② 代償的嚥下方法の指導
   ③ 頸部の可動域運動
   ④ 咳嗽の補助・強制呼気
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)呼吸障害に対するアプローチ
   ① 胸郭の可動域運動
   ② ポジショニング
 (2)摂食嚥下障害に対するアプローチ
   ① 嚥下機能の改善を目的とした間接練習
   ② 摂食時の注意
12 効果的な家屋改修,環境の修正とは?
 1.パーキンソン病患者における家屋改修,環境の調整
 (1)パーキンソン病の生活障害と家屋改修の目的
 (2)病期別の生活障害
   ① Stage Ⅰ
   ② Stage II
   ③ Stage III
   ④ Stage IV
   ⑤ Stage Ⅴ
 (3)病期別・症状別の家屋改修のポイント
 (4)適切な情報収集
   ① 家屋評価の実際
   ② 手すりの種類と使用目的
 2.アプローチの理論背景
 3.具体的アプローチとその効果
 (1)場所別家屋改修の実際
   ① 玄関
   ② 廊下・階段
   ③ 浴室
   ④ トイレ
   ⑤ 居間
   ⑥ 台所(家事)
   ⑦ 車いすの選定
 (2)パーキンソニズムを生じる類似疾患での注意点
 (3)利用できる制度
13 老人保健施設における理学療法の実際
 1.老健の機能
 2.パーキンソン病に対する標準的リハビリ介入のポイント
 (1)病院から直接自宅に退院するのが難しい時の在宅復帰準備
 (2)在宅療養中に一時的に生活機能が低下した時のリハビリ
14 訪問理学療法の実際
 1.訪問理学療法の役割と保険サービス
 (1)役割
 (2)訪問理学療法の保険サービス
 (3)訪問理学療法の提供
 (4)介護保険サービスにおける要介護認定
   ① 要介護認定とは
   ② 要介護認定の流れ
 (5)要介護度の区分支給限度額
 (6)医療保険および介護保険によるサービス請求について
   ① 医療保険
   ② 介護保険
 2.アプローチのポイント
 (1)在宅アプローチの方法
 (2)福祉用具と住宅改修
   ① 福祉用具の利用
   ② 住宅改修の利用
 3.事例紹介
 (1)事例1(住環境整備を中心にアプローチした事例)
 (2)事例2(発症後,長期経過している事例)
 (3)事例3(呼気筋トレーニングを実施した事例)
【理論編】
01 パーキンソン病における標準的介入構築の必要性
 1.はじめに
 2.標準的理学療法介入構築の前に─専門職としてどのようにパーキンソン病患者とその家族
   に臨むのか?
 3.パーキンソン病に対する標準的理学療法介入とは?
 4.理学療法介入効果をどのように考えればよいのか? ─ベストプラクティスを目指して─
 5.パーキンソン病患者の障害構造と理学療法士による介入
 6.パーキンソン病は運動機能の障害だけでない─高次脳機能を把握することが必要である─
 7.おわりに
02 パーキンソン病の医学的治療パラダイム
 1.パーキンソン病とは
 2.パーキンソン病の診断と治療
 3.パーキンソン病に対する薬物治療
 4.パーキンソン病に対する非薬物療法
03 パーキンソン病の運動障害─運動障害を理解する
 1.大脳基底核の活動異常
 2.治療効果から推測される運動障害の責任病巣
 3.無動
 (1)症候
 (2)メカニズム
   ① 筋出力低下説
   ② 筋活動・筋出力増加速度の低下
   ③ 繰り返される筋収縮
   ④ 拮抗筋の活動
   ⑤ 運動のスケーリング
   ⑥ 速度─精度交換則障害
   ⑦ 運動プログラミング障害
   ⑧ 系列動作障害
   ⑨ 高次脳機能の関与
 (3)kinesioparadox
 4.すくみ足
 (1)症候
 (2)すくみ足の状況依存性
 (3)前兆
 (4)すくみ足と予測的姿勢制御
 (5)すくみ足と中枢パターン発生器
 5.振戦
 (1)症候
 (2)メカニズム
 (3)静止時振戦はなぜ運動によって抑制されるのか?
 6.固縮
 (1)症候
 (2)メカニズム
 7.姿勢制御障害
 8.姿勢アライメント異常
 (1)体幹の側屈
   ① 症候
   ② メカニズム
 (2)camptocormia
   ① 症候
   ② メカニズム
04 パーキンソン病の理学療法評価
 1.理学療法評価の目的
 2.評価の手順
 3.検査・測定バッテリー
 (1)Hoehn & Yahrの重症度分類
 (2)統一パーキンソン病スケール(UPDRS)
 (3)運動機能障害の評価
   ① 振戦
   ② 筋緊張
   ③ 無動(寡動)
   ④ すくみ足
   ⑤ 姿勢・姿勢反応障害
   ⑥ 関節可動域
   ⑦ 筋力低下・筋萎縮
   ⑧ 全身持久性・活動性
   ⑨ バランス能力
   ⑩ 呼吸・嚥下機能
 (4)非運動機能障害の評価
   ① 感覚機能・疼痛
   ② 自律神経機能障害
   ③ 認知・遂行機能検査,二重課題
   ④ 動作の見積もり誤差(運動イメージの障害)
   ⑤ 心理・精神面の評価
 (5)活動制限
   ① 起居移動動作機能検査(動作分析を含む)
   ② ADL
 (6)参加制約,QOL
 (7)リスク評価
   ① 転倒
   ② 嚥下障害
   ③ 肺炎(呼吸機能)
   ④ 薬物による副作用
05 パーキンソン病患者における薬効と運動
 1.PDに対する薬物療法とその効果
 (1)薬物治療を行う前に
 (2)薬物治療
 2.薬物療法による症状の変動,副作用
 3.薬物療法と運動の関係
06 パーキンソン病における理学療法のエビデンス
 1.理学療法のエビデンスレビュー
 (1) パーキンソン病の日常生活活動,生活の質に関連する運動障害のエビデンス
 (2) 理学療法全般のエビデンス
 (3)介入方法別のエビデンス
   ① 筋力トレーニング,バランストレーニング
   ② トレッドミル歩行運動
   ③ 感覚刺激,手掛かり刺激
   ④ 患者教育と介入場所,実行性
   ⑤ その他の介入
 (4)認知機能に対する介入のエビデンス
 2.診療ガイドラインの紹介
 (1)わが国におけるガイドライン
 3.エビデンスをどう生かすか?