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コアカリ準拠で[アクティブ・ラーニング]を実践できる新しいテキストの地域理学療法編!

理学療法アクティブ・ラーニング・テキスト  

地域理学療法学

カバー写真
  • 編集:日髙正巳(兵庫医科大学リハビリテーション学部理学療法学科教授)
  • 編集 有馬慶美(看護リハビリ新潟保健医療専門学校学校統括)
  • 編集 加藤研太郎(上尾中央医療専門学校理学療法学科副学科長)
  • B5判・328頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4703-1
  • 2022年12月20日発行
定価 5,280 円 (本体 4,800円 + 税10%)
あり
在庫
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内容

序文

主要目次

理学療法教育モデル・コア・カリキュラムに準拠した章立てになっており,章ごとに〔I. 学習目標〕〔II. 予習課題〕〔III. レクチャー〕〔IV. アクティブ・ラーニング〕〔V. 学習目標への到達度評価〕〔VI. 問題の解答〕から構成されている.グループ学修やディスカッションを活用したアウトプット型の学修スタイルをベースとして,学生が能動的に物事に取り組む「姿勢」が養われ,汎用的能力・自分で考える力・物事を動かす力が身に付けられる.さまざまな課題が含まれているため,オンライン授業や課題のレポートにも使用でき,学生が効率的に予習・復習できるように工夫されており,養成校の全ての学生にとって有用な一冊である.


 地域理学療法は,「地域包括ケアシステム」に資する人材の育成が求められるように,地域包括ケアシステムの対象となる人々を中心に展開されてきました.しかしながら,地域理学療法を「生活を基盤にした理学療法」として捉えるならば,地域理学療法の対象の範囲は,医療や介護の領域に限定されるのではなく,「出生から死」までの多様な時期,そして,多様な場面を含めたものへと広がることが重要です.すなわち,地域理学療法は社会の変化に応じて,理学療法士に対する社会的要請も常に変化し,発展していく領域なのです.
 本書の前半では,地域包括ケアシステムを念頭に置き,入所・通所・訪問での理学療法や終末期の理学療法について,学習できるようにしました.後半では,理学療法教育モデル・コア・カリキュラムの学修目標を踏まえて,地域において多様な対象者と向き合うために必要な事項を盛り込んでいます.地域理学療法の広がりについて理解するために,疾病などの予防や健康増進はもちろんのことながら,学校保健,ウィメンズ・メンズヘルス,そして産業理学療法といった,人のさまざまなライフステージで向き合う可能性のある課題についても取り上げています.さらには,昨今,各地で自然災害が多発し,人の生活が脅かされていることがありますが,その場合でも生活の持続を目指した関わりが求められることから,災害理学療法についても盛り込みました.それぞれ1冊の書籍になるくらい重要なテーマですが,1コマで学習できるようにと,各テーマのエッセンスを導入としてまとめています.是非,地域理学療法の多様な場面での必要性や可能性について考える機会としてください.
 本書では,各章のレクチャーの前後にはアクティブ・ラーニングスタイルのパートが設けられており,能動的に考えられるように構成されています.本書を用いた学習では,書かれていることを知識として整理・蓄積していくことはもちろんのことながら,能動的に調べ,考え,ディスカッションの場を設けることで,より深い学びへとつながっていくものと確信します.地域理学療法に関わる領域は,そのときどきの社会情勢に応じて,制度が変更されていく領域でもあります.将来的に,再生医療の発展やさらなる人口構造の変化によって,新たな課題が出てくることでしょう.その際,“目の前の対象者の生活を持続するために”という視点で,解決しなければならない課題に向き合いながら,有益な臨床思考を展開していくうえで本書がその道しるべとなれば幸いです.

2022年11月
学術編集 日髙正巳
第1章 地域理学療法学の概念
第2章 地域包括ケアシステムと理学療法
第3章 地域理学療法で求められる多職種連携
第4章 入所施設における理学療法
第5章 通所施設における理学療法
第6章 訪問による理学療法
第7章 介護予防における理学療法
第8章 緩和ケア・終末期理学療法
第9章 学校保健・特殊支援学校における理学療法
第10章 健康増進のための理学療法
第11章 産業理学療法
第12章 ウィメンズヘルス・メンズヘルス
第13章 災害時における理学療法
第14章 国際協力における理学療法
索引