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糖尿病患者さんのための「食事療法のバイブル」,11年ぶりの改訂!

糖尿病食事療法のための食品交換表第7版

カバー写真
  • 編著:日本糖尿病学会
  • B5判・132頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-6046-7
  • 2013年11月1日発行
定価 990 円 (本体 900円 + 税10%)
あり
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内容

序文

主要目次

昭和40年の初版以来,糖尿病患者さん,医療スタッフから高い評価をいただいているロングセラー,「食品交換表」の,11年ぶりの改訂.日本人の伝統的な食文化を基軸として,現代の食生活の現状をふまえ,患者さんが医師や管理栄養士などの指導のもとに,毎日の食事を楽しみながら根気よく治療を続けられる内容を目指した.

【改訂のポイント】
1.食品分類表のなかの1単位あたりの栄養素の平均含有量の一部を見直した.
2.食事に占める炭水化物の割合について,60%,55%,50%の配分例を示した.
3.表紙見返しに「私の食事療法」記入欄をつくった.
4.耳慣れない用語や注意点について,コラムや図を挿入して理解しやすくした.
☆表組29点,図版5点,カラー写真22点,イラスト・線画5点
第7版 序

 糖尿病の食事療法は,いかなる治療のもとでも必ず行うべき基本です.そして良好な血糖コントロールを保ちながら,さまざまな合併症を防ぐことを目的としています.
 この「食品交換表」は,約50年前の昭和40年9月に第1版が発行され,長年にわたり食事療法の指導に活用されてきました.前回の改訂(平成14年5月)よりすでに10年余りが経過したこと,さらに炭水化物の適正な摂取量に対する社会的関心の高まりを受けて,本年3月に「日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言」がなされたことから,食品交換表編集委員会では有識者を加えて,第7版への改訂作業を進めてきました.
 今回の改訂では,まず食品分類表のなかの1単位(80kcal)あたりの栄養素の平均含有量に関し,日本人の食生活の現状を踏まえて,その一部を改正しました.次に食事に占める炭水化物の割合について,従来は60%エネルギーの配分例のみを示していましたが,新たに55%,50%の配分例も示すこととしました.これによって日本糖尿病学会の提言に基づいた炭水化物50〜60%エネルギーの推奨摂取範囲に沿って,それぞれの症例に応じた柔軟な対応ができることとなりました.ただし55%,50%の場合は,相対的なたんぱく質や脂質の摂取過多につながりますので,腎症や動脈硬化症を有する場合には注意が必要です.
 糖尿病の食事療法は,毎日の食事を楽しみながら根気よく続けることが大切です.日本人の伝統的な食文化を基軸とし,実際の食事にあわせて工夫された「食品交換表」の使い方を正しく理解するとともに,現代の食生活にも柔軟に対応した食事療法を継続することが大切です.さらに治療の状況をみながら,必要に応じて栄養素の配分を変更することもあります.「食品交換表」の単位配分表を日頃の食生活の中で活かしていただくために,表紙の見返しに「私の食事療法」欄を新設しました.常に本書を手元に置いていただき,医師と管理栄養士などの指導のもとで食事療法を継続し,その成果をあげられることを,ここに切に期待するものです.

平成25年10月
日本糖尿病学会食品交換表編集委員会
1 糖尿病とは
2 糖尿病治療の目標
3 糖尿病治療の方法
4 糖尿病治療のための食事とは
 1 適正な摂取エネルギー量の食事
 2 健康を保つために必要な栄養素
 3 血糖コントロールをよくする食事
 4 合併症を防ぐ食事
 5 食事療法のすすめ方
5 食品交換表について
 1 食品群の分類
   6つの食品グループ(6つの表)
 2 食べる量をはかるものさし……1単位=80キロカロリー
 3 食品の交換〜2つの原則〜
6 食品交換表の使い方
 1 1日の指示単位および炭水化物の割合
 2 1日にどの表から何単位とるか
 3 朝食,昼食,夕食,間食へどのように配分するか
   1日の指示単位20単位(1600キロカロリー/炭水化物55%)の単位配分の一例
 4 献立のたて方
 5 1日20単位(1600キロカロリー/炭水化物55%)の食事献立(例)
   1日の指示単位20単位(1600キロカロリー/炭水化物55%)の食事献立表
   1日の指示単位(指示エネルギー量)の配分例:炭水化物60%
   1日の指示単位(指示エネルギー量)の配分例:炭水化物55%
   1日の指示単位(指示エネルギー量)の配分例:炭水化物50%
7 食品のはかり方
 1 計量の大切さ
 2 計量器具とはかり方
   計量カップ,計量スプーンではかった分量(g)
8 食事療法を長続きさせるために
[表1]
 ● 穀物
 ● いも,炭水化物の多い野菜と種実,豆(大豆を除く)
   表1の食品(穀物)1単位の目安
   表1の食品(いもなど)1単位の目安
[表2]
 ● くだもの
   表2の食品(くだもの)1単位の目安
[表3]
 ● 魚
 ● 貝
 ● いか,たこ,えび,かに,その他
 ● 魚介の干物,水産練製品,佃煮など
 ● 魚介缶詰
   表3の食品(魚など)1単位の目安
 ● 大豆とその製品
 ● 卵,チーズ
   表3の食品(大豆とその製品,卵,チーズ)1単位の目安
 ● 肉とその加工品
   表3の食品(肉とその加工品)1単位の目安
[表4]
 ● 牛乳と乳製品(チーズを除く)
   表4の食品(牛乳と乳製品)1単位の目安
[表5]
 ● 油脂,脂質の多い種実,多脂性食品
   表5の食品(油脂,脂質の多い種実,多脂性食品)1単位の目安
[表6]
   野菜の1単位の目安
 ● 緑黄色野菜
   表6の食品(緑黄色野菜)各100g(1/3単位)の目安
 ● 淡色野菜
   表6の食品(淡色野菜)各100g(1/3単位)の目安
 ● 海藻,きのこ,こんにゃく
   表6の食品(海藻,きのこ,こんにゃく)各100gの目安
[調味料]
 ● みそ,みりん,砂糖など
   調味料1単位の目安
   調味料の食塩含有量
[外食料理・調理加工食品類・し好食品]
 ● ごはん物,丼物,すし,弁当
 ● めん類,パン食,一品料理ほか
 ● インスタント食品・調理加工食品
 ● アルコール飲料,し好飲料
 ● アイスクリーム,くだもの缶詰,菓子類など
[参考資料]
 食塩が多い食品
 コレステロールが多い食品
 食物繊維が多い食品
 表1,表2,表4の食品,調味料の炭水化物・糖質・食物繊維含有量
 単位配分表から1日の各栄養素の総量を算出できる仕組み(模式図)
索 引