出題分野別による,新しい国家試験対策のスタンダード!これだけやれば大丈夫!(2024年3月実施/第47回救急救命士国家試験出題問題対応!!)
新刊必修 救急救命士国家試験対策問題集2025
これだけやれば大丈夫!
内容
序文
主要目次
●年々厳格化されることが予測される国家試験を乗り切るだけでなく,より深く病態を理解する真の医療人を目指す全ての学生・研修生に推薦したい一冊.
●2025年版の特長
・救急救命士国家試験問題の過去5年分(第43~47回)の問題とその解説.
・救急救命士国家試験出題基準の掲載順に準じての問題分類(ジャンル別学習).
・A・B・C・D問題別の掲載(一般問題,必修問題,症例問題別学習).
・参照を【第10版】救急救命士標準テキストに準拠.
救急救命士法が施行され33年が経過し,医療体制の変化とともに高齢化社会で救急救命士に求める役割・期待も変化してきた.2021年の救急救命士法改正により病院内ERでも救急救命処置が行われるようになったが,これにより医療機関内で雇用される病院救急救命士が大幅に増えた.いまや,救急救命士は消防機関にとどまらず,警察・自衛隊(陸上・海上・航空)・海上保安庁などの公的救急救命士,さらに救急救命士の職域は医療機関,高齢者施設,民間救急,警備会社まで拡大されてきた.
それに応じて,救急救命士の処置範囲も再検討され,特定行為の範囲は心停止にとどまらず,外傷,心疾患,脳卒中,外傷傷病者にまで拡大した.今後さらに処置範囲は拡大され救急救命士の処置がより法の意味するところに近づいてきたといえよう.
プレホスピタルケアはすでに“病院前救急医療”という名称に改定され,その範囲をERドクターカーやドクターヘリに拡大,救急救命士は医師と看護師と連携する職種として中心の一角を担うようになってきた.一方で救急救命士が学ぶべき病態や鑑別能力は加速度的に広がり,これまで以上に深い観察力・医学的知識・説明能力が求められてきている.
救急救命士国家試験は毎年ブループリントといわれる設計書に準拠して出題基準が作成されている.従来の救急救命士テキストのみならず,JPTECガイドブック,救急救助の現況,蘇生ガイドラインの変更点などの関連する書籍や,ブループリントや出題基準にも目を通しておくべきである.
しかし問題の選択肢のなかには,現場の活動内容を経験しなければ解けない内容もあり,これらの問題をクリアするためには,平素から行われている各養成校での実習の質を高めることが求められており,より内容の高度な臨地実習,スキルトレーニングで練度を高めていくことが重要になってきている.
また国家試験に向けた学習も単に教科書の上での知識,試験問題の正誤のみを理解するのではなく,問題の本質を見抜き,病態を理解し,その先の知識を成書に求める力が必要とされるようになってきている.
本書では毎年国家試験終了後から4ヵ月以上の時間をかけて問題を整理し,新たに最新の国家試験出題傾向からの視点で問題の解説を行っている.本書が将来,国民を支える救急救命士となるための,また国家試験を突破するための一助となることを切に希望する.
2024年9月吉日
国士舘大学大学院救急システム研究科教授 田中 秀治
[専門基礎分野]
Ⅰ 人体の構造と機能
体表からみる人体の構造
人体の構成と生命の維持
神経系
感覚系
呼吸系
循環系
消化系
泌尿系
内分泌系
血液・免疫系
筋・骨格系
Ⅱ 疾患の成り立ちと回復の過程
疾 患
臓器と組織の変化
感 染
死
Ⅲ 健康と社会保障
保健医療制度の仕組みと現状
社会保障と社会福祉を支える仕組み
[専門分野]
Ⅰ 救急医学概論
生命倫理と医の倫理
救急医療体制
救命の連鎖と市民教育
メディカルコントロール体制
救急救命士に関連する法令
救急救命士の養成と生涯教育
消防機関における救急活動の流れ
コミュニケーションと問診
安全管理と事故対応
感染対策
ストレス対策
災害医療体制
全身状態の観察
局所の観察
緊急度・重症度の判断
資器材による観察
救急救命士が行う処置
救急蘇生法
在宅療法継続中の傷病者の処置
傷病者搬送
医薬品
検 査
放射線
Ⅱ 救急症候・病態生理学
呼吸不全
ショック
心不全
重症脳障害
心肺停止
意識障害
頭 痛
痙 攣
運動麻痺
めまい
呼吸困難
喀 血
失 神
胸 痛
動 悸
腹 痛
吐血・下血
腰痛・背部痛
体温上昇
Ⅲ 疾病救急医学
神経系疾患
呼吸系疾患
循環系疾患
消化系疾患
泌尿・生殖系疾患
内分泌・代謝・栄養系疾患
血液・免疫系疾患
筋・骨格系疾患
皮膚疾患
眼・耳・鼻の疾患
感染症
小児と救急疾患
高齢者と救急疾患
妊娠・分娩と救急疾患
精神障害
Ⅳ 外傷救急医学
外傷総論
外傷の病態生理
現場活動
頭部外傷
顔面・頸部外傷
脊椎・脊髄外傷
胸部外傷
腹部外傷
骨盤外傷
四肢外傷
小児・高齢者・妊婦の外傷
熱 傷
化学損傷
縊頸・絞頸
刺咬症(傷)
Ⅴ 環境障害・急性中毒学
中毒総論
中毒各論
異 物
溺 水
熱中症
偶発性低体温症
放射線障害
その他の外因性疾患
B問題
[必 修]
Ⅰ 人体の構造と機能
Ⅱ 疾患の成り立ちと回復の過程
Ⅲ 健康と社会保障
Ⅳ 救急医学概論
Ⅴ 救急症候・病態生理学
Ⅵ 疾病救急医学
Ⅶ 外傷救急医学
Ⅷ 環境障害・急性中毒学
C問題
[必 修]
Ⅳ 救急医学概論
Ⅴ 救急症候・病態生理学
Ⅵ 疾病救急医学
Ⅶ 外傷救急医学
Ⅷ 環境障害・急性中毒学
D問題
[専門分野]
Ⅰ 救急医学概論
生命倫理と医の倫理
救急救命士に関連する法令
救急救命士の養成と生涯教育
消防機関における救急活動の流れ
コミュニケーションと問診
感染対策
ストレス対策
災害医療体制
全身状態の観察
局所の観察
緊急度・重症度の判断
資器材による観察
救急救命士が行う処置
救急蘇生法
在宅療法継続中の傷病者の処置
放射線
Ⅱ 救急症候・病態生理学
呼吸不全
ショック
心不全
心肺停止
意識障害
頭 痛
痙 攣
運動麻痺
呼吸困難
喀 血
失 神
胸 痛
腹 痛
嘔 吐
吐血・下血
腰痛・背部痛
Ⅲ 疾病救急医学
神経系疾患
呼吸系疾患
循環系疾患
消化系疾患
泌尿・生殖系疾患
内分泌・代謝・栄養系疾患
血液・免疫系疾患
筋・骨格系疾患
眼・耳・鼻の疾患
感染症
小児と救急疾患
高齢者と救急疾患
妊娠・分娩と救急疾患
精神障害
Ⅳ 外傷救急医学
外傷総論
外傷の病態生理
現場活動
頭部外傷
顔面・頸部外傷
脊椎・脊髄外傷
胸部外傷
腹部外傷
骨盤外傷
四肢外傷
皮膚・軟部組織外傷
小児・高齢者・妊婦の外傷
熱 傷
縊頸・絞頸
Ⅴ 環境障害・急性中毒学
中毒各論
異 物
熱中症
偶発性低体温症
その他の外因性疾患