[整理と暗記+予想問題]この一冊で2つの試験対策!2024年度版養成テキストに完全対応!!
新刊健康運動指導士試験 要点整理と実践問題第4版
内容
序文
主要目次
本書は,健康運動指導士を目指す皆さんに,効率よく健康運動指導士養成講習会テキストの内容を学習していただけるように2018年初版が発刊されました.養成講習会テキストに準拠して編集されているため,各種学会のガイドライン改訂に伴うテキストの情報刷新などに合わせて修正・加筆を行ってきましたが,第4版は重要ポイントやサイドメモ,実践問題なども改めて見直し,より使いやすい試験対策本になるよう執筆される先生方にお願いしました.
この7年間に私たちは新型コロナウイルス感染症の蔓延を経験し,ステイホームやソーシャルディスタンスの呼びかけのなかで,人々の日常生活,特に身体活動面に大きな影響があり不活動の傾向がますます強まりました.運動指導の場にも多大な影響がありました.人々が集まり対面指導が当たり前であった運動指導者にも,運動指導のあるべき姿を根本から考え直すことが求められた数年間であったと思います.
国の健康づくり施策のなかで身体活動量を少しでも増やすべく,繰り返し目標設定されるものの,国民の日常活動(歩数)や運動習慣者は横ばいか減少傾向が続いています.そこで厚生労働省は健康日本21(第三次)の身体活動・運動分野の対策をすすめるために「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を策定しました.これは「健康づくりのための身体活動基準2013」の策定から10年が経過する間に蓄積された,数多くの科学的知見に基づいてまとめられています.国民が今より少しでも多く身体を動かす習慣をもてるように,健康づくりにかかわる運動指導の専門家が何をどう取り組むべきかの拠り所となるガイドであり,本書でも取り上げています.成人・こども・高齢者への推奨事項がより明確になり,慢性疾患をもつ人の運動や働く人たちの運動についても,参考情報のなかにまとめられています.
これまで国は高齢者の疾病予防対策に力を入れてきましたが,スポーツ庁や経済産業省・日本医師会などとともに,運動推進の対象をひろげています.しかし,なんらかの制限や配慮が必要な方々も含めた多彩な対象者への運動指導には,健康運動指導士が健康スポーツ医や保健師・管理栄養士・理学療法士などと多職種連携のもとに活躍していくことが強く期待されています.本書にまとめられた重要ポイントは試験対策ばかりでなく,その後の運動指導の場でも使っていただける内容です.繰り返しページを開いて試験勉強や運動指導に役立てていただければ幸いです.
2025年2月 メディカルトレーニングセンター
日本医師会認定健康スポーツ医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
稲次潤子
第Ⅱ章 健康づくり施策概論
第Ⅲ章 生活習慣病(NCDs)
第Ⅳ章 運動生理学
第Ⅴ章 機能解剖とバイオメカニクス(運動・動作の力源)
第Ⅵ章 健康づくり運動の理論
第Ⅶ章 運動傷害と予防
第Ⅷ章 体力測定と評価
第Ⅸ章 健康づくり運動の実際
第Ⅹ章 救急処置
第Ⅺ章 運動プログラムの実際
第Ⅻ章 運動負荷試験
第XⅢ章 運動行動変容の理論と実際
第XⅣ章 運動とこころの健康増進
第XⅤ章 栄養摂取と運動