立ち読みをする 関連情報 本書の関連書籍はこちら 編集:標準公認心理師養成テキスト製作委員会 B5判・496頁ISBN 978-4-8306-3628-82020年4月17日発行 定価 4,400 円 (本体 4,000円 + 税10%) あり 在庫
内容序文主要目次●本書では過去3回分の公認心理師試験の全問題を収載し,各問題の考え方から解答を導くための根拠・コツを分かりやすく解説.●公認心理師養成に関わる教員と臨床家(医師・心理職)による分担執筆.年々厳格化が予測される試験を乗り切るだけでなく,より深く病態を理解する真の心理専門職を目指す全ての受験者に推薦したい一冊.●2020年版の特長 ・過去3回分(第1回・第1回追加・第2回)の試験全問題とその解説 ・「出題基準」の大項目に準じた問題分類(ジャンル別学習) ・養成に関わる教員・臨床家(医師・心理職)により実際の心理支援の現場でも役立つ解説はじめに これまでに3度(第1回・第1回追試・第2回)の公認心理師試験が行われ,第3回試験は2020年6月21日(日)に行われる.試験日が1 か月以上も前倒しされるため,その準備にあてることができる期間は短縮する.この傾向は2024年まで,他の医療関連国家資格と同様に年明け早々に試験が行われるようになるまで続く.よって,計画的な準備がより一層求められる. 一方,合格率は第1回が79.6%,第1回追試が64.5%,第2回が46.4%のように低下が続いている.こちらも上記と同様に,他の医療関連国家資格と同様に,40~70%の間に合格率,すなわち問題の難易度が落ち着くものと思われる.過渡期にあたる現在は過去問を踏まえつつ,出題基準(ブループリント)をよく吟味して,しっかり対策を立てる必要がある.出題形式や回答方法については従来の試験を参考にするとよい. さて,標準公認心理師試験対策問題集2020においては,これまで3度行われた公認心理師試験の問題の解答と解説をすべて集録し,これまでよりも活用しやすいように配列した.ブループリントの「その他」を除く23領域を先頭から順に並べ,これらをふまえた上で,24番目のカテゴリーとして「事例」問題を集約した.「事例」問題は配点が高い上,臨床的な実務経験も問われる内容であるため,あえて23のカテゴリーとは別立てにして整理したほうが読者の利用に供することができるだろうという判断である. 本書を利用して第3回試験を受験する方の多くは,実務経験年数を充足し,現任者講習会を受講した方であろうと思われる.それらの方々には,本書を利用する際に,現任者講習会テキストを傍らに置いて受講内容も思い起こしながら勉強していただくことをお勧めしたい.試験で問われている内容がどのような文脈で用いられている概念・事項であるのかを理解することができるからである.それから,関係法令や制度については次々に新しいものが提示されている.よって,必ず各省庁のホームページを検索して原典にあたっていただきたい.各省庁のホームページを検索すると,条文だけでなく趣旨や制度設計に関する図式的説明が示されており,法律の条文を読む際にも理解を助けてくれる.特に,厚生労働省,文部科学省,法務省,総務省,内閣府などホームページには,公認心理師として理解しておきたい情報が豊富かつリアルタイムに示されている. 本書を手にとられる皆さんが無事に公認心理師試験を受験・合格され,ともに国民の心の健康増進に寄与するかけがえのない担い手となられることをお祈りしたい.そのために,本書が幾ばくかでも皆さんのお役に立つならば,この上ない幸せである.皆さんの日々の努力が報われるものと信じたい.2020年4月立教大学現代心理学部大石幸二1 公認心理師としての職責の自覚2 問題解決能力と生涯学習3 多職種連携・地域連携4 心理学・臨床心理学の全体像5 心理学における研究6 心理学に関する実験7 知覚及び認知8 学習及び言語9 感情及び人格10 脳・神経の働き11 社会及び集団に関する心理学12 発達13 障害者(児)の心理学14 心理状態の観察及び結果の分析15 心理に関する支援(相談,助言,指導その他の援助)16 健康・医療に関する心理学17 福祉に関する心理学18 教育に関する心理学19 司法・犯罪に関する心理学20 産業・組織に関する心理学21 人体の構造と機能及び疾病22 精神疾患とその治療23 公認心理師に関係する制度24 事例問題