整形外科の領域において日常診療に役立つ“コツ”と,陥ってはならない“落とし穴”をまとめた実践的なシリーズ!
整形外科Knack & Pitfalls
整形外科手術の要点と盲点
内容
主要目次
全体は大きく「総論:基本テクニック」「総論:検査・周術期管理」「各論:個別のテクニック」の三部に分かれている.今までの成書ではあまり扱われてこなかった器具の扱い方や,術前準備にも多くのページを割いており,整形外科手術全体を通した,「コツ」と「落とし穴」を学ぶことが出来る.美しい器具写真や手技のシェーマも,一層の理解を助ける.手術に臨む前,まずはじめに手にとって欲しい一冊.
第 I 章 サージカルアプローチ
1.手術進入路:基本的な考え方
2.常用手術進入路
①股関節
②膝関節
第 II 章 器具
1.はさみ,メス
2.鉗子,摂子
3.ノミ
4.骨鉗子,鋭匙,剥離子
5.縫合針,縫合糸,持針器
6.骨鋸,ハイスピードバー
第 III 章 切開
1.皮膚切開および深部の展開
第 IV 章 操作
1.術中の止血操作
2.神経・血管の取り扱い
第Ⅴ章 軟部組織の修復
1.血管縫合法
2.神経縫合法
3.腱縫合法
4.靱帯修復
第 VI 章 閉創
1.皮下・皮膚縫合の基本手技
2.糸結びの基本手技
3.ドレーン
4.創の被覆
【総論:検査・周術期管理】
第 I 章 術前
1.術前検査
2.術前準備,計画
3.自己血貯血
4.手術機器の滅菌
5.麻酔法の選択
6.体位と術野の準備
①術野の準備
②上肢
③下肢
④肩関節
⑤股関節,骨盤
⑥大腿骨骨折
⑦脊椎
第 II 章 術中管理
1.輸液・輸血の基本
2.回収式自己血輸血装置の使い方
3.感染対策
①抗菌薬の使い方
②術着,手袋
③バイオクリーンルーム
4.ターニケットの使い方
第 III 章 術後
1.術後管理
2.術後疼痛管理
3.深部静脈血栓症に対する対策
4.術後リハビリテーション
第 IV 章 社会的問題
1.手術を巡るリスクマネジメント
2.インフォームド・コンセント取得
【各論:個別のテクニック】
第 I 章 感染症
1.感染症の処置の基本方針
2.開放創の処置
3.関節炎に対する処置
4.骨髄炎に対する処置
第 II 章 骨
1.骨接合術の基本手技
①観血的整復の基本手技
②ワイヤーの種類と固定法
③スクリューの種類と固定法
④プレートの種類と固定法
⑤髄内釘の種類と固定法
⑥創外固定の種類と固定法
2.偽関節手術の基本手技
3.骨移植術の基本手技
①骨移植
②自家骨の採取法
③同種骨の採取,処理,保存
第 III 章 関節
1.関節手術の基本手技
①滑膜切除術の基本手技
②関節固定術の基本手技
③人工骨頭,人工股関節置換術の基本手技
④人工膝関節置換術の基本手技
⑤股関節骨切り術の基本手技
⑥高位脛骨骨切り術の基本手技
2.関節鏡の基本手技
①鏡視下手術で用いる器具
②肩関節
③膝関節
第 IV 章 脊椎
1.脊椎・脊髄外傷に対する治療の基本原則
2.脊椎手術の基本手技
①頚椎症性脊髄症に対する前方固定術,椎弓形成術
②腰椎椎間板ヘルニア摘出術
③腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術
第 V 章 切断
1.切断術
①大腿切断,膝関節離断
②下腿切断
③術後管理・義肢の処方
2.再接着術
第 VI 章 腫瘍
1.骨生検,軟部腫瘍生検の基本手技
2.良性腫瘍に対する搔爬骨移植術
3.悪性骨腫瘍に対する広範切除術
第 VII 章 その他
1. 抜爪
2. 腱鞘切開
索引